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#3-36
『今日はありがとね。』
崇裕「ええってことよ。」
結婚式が終わり控え室に戻ると、
タカ兄が話したいことがあると待っていた。
『話って?』
崇裕「一応さ、報告はしてん。おとんとおかんに。」
私とはすっかり絶縁状態となった2人。
タカ兄にはすんなり会うんやなって、ちょっとモヤっとする。
崇裕「おとんはそうかとしか言わへんかったけど、おかんは自分を責めとった。」
『へぇ。』
崇裕「おかんな、おとんからDVされとったんや。」
『え?』
何それ。
そんなの知らない。
崇裕「横山のおっさんとは、おとんと別れても自立出来るようにって金銭的援助を受けとったんやて。ほんならAを妊娠して、おとんの子やないって分かっていたけど、女の子が産まれて来るのが待ち遠しくて、優しくなったおとんに同情して家に戻ることにしたんやと。」
『そう。』
改めて真実を聞かされても、
やっぱりお母さんは酷い人だ。
崇裕「おかん言うててん。」
『何を?』
崇裕「幸せなら、私みたいにはならへんよって。」
『・・・そうかもしれへんな。』
崇裕「おっ。自覚あり?」
『大毅くんから有り余るくらい、幸せもらってる。』
崇裕「しげちゃんなら安心やわ。仲良くな。」
『うん。タカ兄、二次会行くでしょ?ポンコツな食レポしてくださいよ。』
崇裕「任しとき!」
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作者名:るびぃ | 作成日時:2024年2月13日 17時