逆引き寄せの法則3～自信がついたらみんなバラバラになってさらにつらい件～ (ページ32)

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『三ノ宮、三ノ宮の夜間救急ってどこ？』

南京町から1駅分なんて、へっちゃらやって思ってたけど、酔いが回って息が切れる。
足も痛い。

小瀧「A？A！！」
『のんちゃん、どうして？』
小瀧「どうもこうもないやろ？何も聞かんと店飛び出すから。ほら、靴。」

靴？と意味もわからず足元を見てみれば・・・

『あ。』

パンプスとサンダルのちぐはぐ。
だから走りにくかったのね。
ってか、お店のサンダルやん。
どうやって返そう？

小瀧「必死で追いかけて来たから、靴持ってくるの忘れてもうたわ。」
『ねぇ、三ノ宮の夜間救急ってどこ？』
小瀧「この1本先。」

走ろうにもフラフラで、のんちゃんに支えられてやっと。
ふと、交差点を渡り電柱を見ると、花とビールが供えられていた。

まさか・・・

大毅先輩はここで？

嘘や。

嘘って言ってや。

『先輩！！！！』
小瀧「落ち着けって！」

視界はいつの間にか、涙でぐちゃぐちゃで、
のんちゃんがさっきから何か喋っているけど、
全く耳に入ってこない。
夜間救急にたどり着いた。
サンダルを履いている足は、靴擦れしてストッキングも破れてしまった。

扉がゆっくり開く。

これは、絶望への入口だ。

横山さんだけじゃなく、
大毅先輩まで、私を置いて逝っちゃうの？