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#3-16
あの時、神山さんはこう言ったんだ。
神山「なぁ、知ってる?好きの最上級形って何か。」
『愛してる?』
神山「ちゃう。なりたいや。」
◇
神山「俺は、ライブで歌うAを見て、一度きりの人生なんやから、Aみたく今更なんてことは無い。今からやって遅くない。何でも挑戦してみようって力になったんです。」
『なんか、ごめんなさい。今の私、あの時みたいなエネルギー出ないや。』
神山「しゃあないよ。これまでにたくさん与えてくれた分、俺らがお返しする番やから。ね?義兄さん?」
崇裕「お、義兄さん・・・悪い気せぇへんなぁ。」
神山「まぁ、ください言ったのは冗談や。俺、絶対Aを振り向かせるから。では、早速作戦練りましょう。佐野もやるで。」
佐野「はい!」
タカ兄と神山さんと佐野さんは、福本広海の素性を調べ尽くした。
数日後、とある新事実にたどり着いた。
神山「弟、東京に潜んどる。」
崇裕「ほな、接触してみるか。」
『え。ちょっと待ってよ。東京って言っても神戸の比じゃないくらい人いる中、どうやって見つけだして接触するって言うのさ。』
気が早いったら、ありゃしない。
神山「心配御無用。情報提供者がもう接触しとる。」
いや、そんな虫のいい話・・・
『歯王、って!!!大毅先輩?』
その名前、大学の頃皆から歯が多いって面白がられてたアレやん。
神山「Aには、本当のこと言っとくけど、しげだけやなく、流星ものんちゃんも、ショールームの子らも、もう仲間やで。」
恐るべし、ジーオーディーネットワーク。
崇裕「あと、エイトのおっさんらも説得済や。えらい可愛がってくれたみたいやな。Aのためならって、快くオッケーしてくれたわ。」
おっちゃんらも!!
(兄妹揃って失礼すぎる)
崇裕「あとなんや、漬物くれたわ。ハーフっぽい子から。ほれ。」
それ、きっとまっさんの友達、リチャくん。
神山「とにかく、Aは独りやない。助けてくれる仲間がいっぱいおる。」
佐野「僕も仲間ですよ。」
崇裕「さぁ、打倒!福本広海や!」
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作者名:るびぃ | 作成日時:2024年2月13日 17時