逆引き寄せの法則3～自信がついたらみんなバラバラになってさらにつらい件～ (ページ15)

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#3-15 ページ15

#3-15

『本気で言ってる？』
神山「本気やで。」

神山さんだって、引き寄せられただけやろ？

『ダメだよ。私は幸せになっちゃいけないんだよ。』
神山「そんなことない。」

真っ直ぐの眼光。
目、逸らせられない。

神山「自分の会社を立ち上げてからも、Aへの気持ちは離れるどころか、どんどん強くなっていった。」
佐野「代表がクラウドサービスを強化するきっかけになったのも、貴女の動画が消えないためです。」

ですよね？と聞く佐野さん。
神山さんはそうやと大きく頷いた。

神山「デジタルは、刺青の如く、一生残り続けるものもありますが、時には跡形もなく消えてしまう。良い思い出は出来る限り残したいと思ったんです。」
崇裕「熱いなぁ。Aは神ちゃん好きなん？」

佐野さんにあだ名呼び、早すぎません？って突っ込まれたけど、お構い無しに聞いてくるタカ兄。

『そういう感情、よくわかんないだよね。』
崇裕「何か無いんか？キュンキュンときめくとか、彼のことで頭がいっぱいとか。」
『タカ兄はそういう経験あんの？』
崇裕「いや、俺も無いわ。」

似た者同士かっ！
あーあ。
歴代彼女たち、可哀想に。

崇裕「けどなぁ、中学の頃におった先輩なんやけど、女なのにめちゃくちゃ足速くてな、俺もあんな風になりたいなぁって思ったことはあるで。」

あ。
前に教えてくれたあの言葉。