ワンス・アポン・ア・タイム～おとぎの森は西の町～シーズン8 (ページ33)

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第32話我が子エマ

小瀧side

中間「お前の好きにさせるか、ボケ。」
小瀧「ジュンちゃん！！……………エマ？」

熱波が出た元を辿ると、ジュンちゃんともう一人の女の子。
私にはわかる。
私があの日、産み落としたエマやって。

重岡「のんちゃ………母上、父上、お久しゅうございます。」
小瀧「エマ！！！」
藤井「え？えええ？？」
重岡「やっと、呪いが解けました。さぁ、ヨココ。かかってこいや。」

エマはそう言ってヨココを煽ると、
白い光の魔法で見覚えのある剣を出した。

藤井「それ、俺の剣！！」
ヨココ「生き返るとはね。でも、そんな悪あがき通用しないわ。二対一だってお手の物。」

ヨココは地面の蟻を踏み潰した。
けど、それが戦いの合図やった。

小瀧「地鳴り！？」
中間「二人はマユミと逃げて！」

咄嗟のことに、丈夫そうな建物の屋根に逃げ込んだけど、
こんな強い力、二人で勝てるんか？

◇

重岡side

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ………

強い地鳴りにうちらは怯んだ。

ｻﾞｸｯ!

重岡「っっ！！」
中間「しげ！？」
ヨココ「あら、その程度？息巻く割には雑魚じゃない。」

腕から流れる一筋の赤。
ヨココが持つ鋏も同じ色で染まっとった。
すぐに淳太が治してくれたけど、痛みは残ったままや。

重岡「ストーリーブルックはうちが守る。」

流星の剣を振り下ろすと、強い光が放たれた。

ヨココ「！？」
中間「よっしゃ！効いとる！！」

目が眩んだヨココは、よろめいた。

ヨココ「くそっ。前が見えへん！」
中間「くらえ！」

今度は淳太の火炎がヨココを狙う。
後退るヨココやったが、上手いことかわされてもうた。

中間「あー！くそっ！！」

次の瞬間やった。

中間「しげ！！こっちや！！」

思いっきり腕を引っ張られると………

ﾄﾞﾝ!!!!

ヨココ「うっ！！！！！」

衝突音と共にヨココは宙を舞っていた。