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第18話 ボトルシップ
濱田side
ムラコ「崇裕!!!」
会えた。
今までの面会謝絶は何やったんや?
そんなん、もうどうでもええわ。
俺は、紙袋からボトルシップを取り出してムラコに見せた。
ムラコ「なんなん？この船。」
濱田「ムラコに元気になってほしくて、持ってきた。」
ムラコは、ボトルシップを見ると、
ムラコ「あっ……この船、乗ったことある」
濱田「はぁ？このちっさい船に?」
ムラコ「ケンティーのジョリー・ロジャー号!重岡くん、これで元気になるやろか?」
濱田「俺は、ムラコに元気になってほしくて持ってきたんやけど?」
ムラコ「私はずっと元気やで?んなことより、マユミは死んでへん。」
濱田「え?……………え?」
連れてた群衆に元気でなと別れを告げたムラコは、
来た道を戻りだした。
濱田「いったい、どういうことや?」
ムラコ「崇裕も横子に記憶消されとるんやな。」
濱田「町長がなんや?」
あれよあれよと、薄気味悪い精神科に着くと……
智洋くん←わかる
小瀧先生←わかる
ロン毛の男←誰?
ゴツい男←誰?
踊り子みたいな女←誰?
中間「踊り子って………�陲舛磴鵑泙乃�憶無いんか。」
腐れ縁やと訴えるジュンとかいう女。
中間「それより、どうして戻って来たん？」
ムラコ「見つけたんや。ケンティーの海賊船を。」
そう言って、俺が持ってきたボトルシップを差し出した。
智洋「ジョリー・ロジャー号や！！」
ムラコ「せやろ？これで重岡くんが元気になってくれれば！！」
智洋「マユミくんのこと、知ってるかもしれへんしな！」
善は急げと、ボトルシップを振り上げたムラコ。
濱田「え？………何？何をするつもりやぁぁぁぁ！！！？？？」
ｶﾞｼｬｰｰｰｰｰｰﾝ!!!!!
ムラコは思いっきり、ボトルシップを叩きつけた。
瓶はもう粉々で、剥き出しになった船の模型。
ﾋﾟｶｯｯｯ!!!
濱田「うわっ！なんや！？」
突然の眩い光に、咄嗟に目を瞑る。
「痛ってぇ！」
光が弱まり、再び船に目をやれば、
右手がフックの海賊が横たわっとった。
小瀧「ケンティー！！」
ケンティ「……ここ、やった！外だ！！」
状況が全く掴めへん。
中間「お願いや！しげを助けてくれ！！」
智洋「横子のせいで町が乗っ取られた。しげも洗脳されてもうて、正気やないんや！！」
小瀧「この病室！」
あれよあれよと、閉まったままの病室を開けようと、
扉に手を掛けた。
その時……
横子「勝手な真似は許さへんよ。虫けらどもが。」
ムラコ「横子！？」
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作者名：るびぃ | 作成日時：2023年1月22日 21時
