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第10話 罪悪感
小瀧side
中間淳太。そして、マリアンヌ。
彼女はそう名乗る。
自ら掛けた呪いで男に変わったけど、
隣におるロビンフッドこと照史さんのおかげで元に戻れたと。
小瀧「そんな…………僕、神山くんたちを……」
中間「智洋がどないしてん?」
小瀧「怖くなって、横子さんに引き渡してしまいました。」
中間「………え!?なぁ、のんちゃん?他には誰が一緒やった?」
小瀧「重岡さんって患者さん。」
中間「しげ!?」
小瀧「そんな………本を燃やして、みんな東館へ……ごめんなさい。ごめんなさい!!」
小さかった後悔は、悔やんでも悔やみきれないほどの大きな津波へと変えていった。
小瀧「グスッ!!………………ごめんなさい…………」
中間「のんちゃん……しゃあない。受け止められへんかったんやろ?」
小瀧「うん………」
桐山「ほんなら、助けに行こか?」
へ?
思いもしないことを、あっけらかんと言うロビンフッド。
中間「行こう。あの占い師にも、痛い目逢わさな。」
すると、辺りをキョロキョロ見渡すマリアンヌ。
中間「そういや、流星は?白雪姫と王子は一蓮托生やったやろ?」
王子………
それは間違いなくあの人。
小瀧「ICUで眠ったままです。」
中間「よし。三人とも助けるで。」
こうして僕と、ロビンフッドとマリアンヌは病院へ向かった。
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作者名:るびぃ | 作成日時:2023年1月22日 21時