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第15話 子供が住みやすい町へ
ジュンside
ジュン「…でも、なんで戻って来たんやろ?」
智洋たちを逃がしたあの日から丸1年が経っていた。
おとぎの森に帰ったはずなのに、なんでストーリーブルックにおるんやろう?と訳分からんでおったら、俺たち元の姿に戻ってるわ、のんちゃんが妊娠してるわで頭の中は混乱していた。
それに…
「失礼します。」
ジュン「どうぞ。」
ストーリーブルックの町民が増えていて…
「こども園、シャーウッドの桐山です。」
俺は念願のアキトとの再会を果たした。
でも、照史は俺と初対面やと思っとる。
最初は死んでしまいたいくらい悲しかった。
結局、俺の気持ちは一方通行やねん。
桐山「最近は共働きの家庭も増えているので、学童保育を受けられる施設を増やした方がええと思うんです。」
ジュン「そうですね。最近は女性の社会復帰が増える一方、子供の3人に1人は孤独を感じとると言いますからね。」
智洋がピーターパンに攫われ、晶哉も孤独からネバーランドへ飛んだ出来事から、何か出来ないやろか?と模索しとった所に現れたのが照史やった。
ジュン「今度、シャーウッドを見学させてください。」
桐山「ぜひ!元気が有り余った子供たちが、町長を手荒く歓迎しますわ。」
ジュン「えー、怖いな。」
桐山「嘘嘘。こんな素敵なレディーが来てくれたら、みんなウットリしてまうよ。」
ドクン
ジュン「また、お上手なこと。」
桐山「ホンマのことですやん。あ、今晩ってお時間あります?もし良ければ食事にでも……」
うわ。
智洋としげと約束してもうた!!
ジュン「あぁ…お気持ちは嬉しいのですが、先約がありまして。」
桐山「……そうですか。」
ジュン「あ、あの!別の日ではダメですか?時間作りますから。」
◇
ジュン「ということで明日、照史と飯行くねん。」
重岡「いやいや、こんな大チャンス俺ら断って行けば良かったやんか!」
しげに打ち明けたら、こっぴどく叱られた。
智洋「でも、時間作りますからって言われたら、キュンキュンするなぁ!」
そして、俺と同じくらいウブな智洋は照史との恋バナに食いつく。
重岡「また、ポーション作って飲ませるん?」
ジュン「バカ。あれ作るのめちゃくちゃムズいねん。」
照史が何も覚えとらんのはショックやった一方、
少しホッとした部分もあった。
私はマリアンヌであり、女王や。
白雪姫とのいざこざまで知ってたら、間違いなく嫌われる。
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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年11月22日 4時