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#4-15 ページ16

第15話 子供が住みやすい町へ

ジュンside

ジュン「…でも、なんで戻って来たんやろ?」


智洋たちを逃がしたあの日から丸1年が経っていた。
おとぎの森に帰ったはずなのに、なんでストーリーブルックにおるんやろう?と訳分からんでおったら、俺たち元の姿に戻ってるわ、のんちゃんが妊娠してるわで頭の中は混乱していた。


それに…


「失礼します。」
ジュン「どうぞ。」




ストーリーブルックの町民が増えていて…




「こども園、シャーウッドの桐山です。」




俺は念願のアキトとの再会を果たした。
でも、照史は俺と初対面やと思っとる。
最初は死んでしまいたいくらい悲しかった。
結局、俺の気持ちは一方通行やねん。



桐山「最近は共働きの家庭も増えているので、学童保育を受けられる施設を増やした方がええと思うんです。」
ジュン「そうですね。最近は女性の社会復帰が増える一方、子供の3人に1人は孤独を感じとると言いますからね。」




智洋がピーターパンに攫われ、晶哉も孤独からネバーランドへ飛んだ出来事から、何か出来ないやろか?と模索しとった所に現れたのが照史やった。



ジュン「今度、シャーウッドを見学させてください。」
桐山「ぜひ!元気が有り余った子供たちが、町長を手荒く歓迎しますわ。」
ジュン「えー、怖いな。」
桐山「嘘嘘。こんな素敵なレディーが来てくれたら、みんなウットリしてまうよ。」



ドクン



ジュン「また、お上手なこと。」
桐山「ホンマのことですやん。あ、今晩ってお時間あります?もし良ければ食事にでも……」




うわ。
智洋としげと約束してもうた!!



ジュン「あぁ…お気持ちは嬉しいのですが、先約がありまして。」
桐山「……そうですか。」
ジュン「あ、あの!別の日ではダメですか?時間作りますから。」



ジュン「ということで明日、照史と飯行くねん。」
重岡「いやいや、こんな大チャンス俺ら断って行けば良かったやんか!」


しげに打ち明けたら、こっぴどく叱られた。



智洋「でも、時間作りますからって言われたら、キュンキュンするなぁ!」



そして、俺と同じくらいウブな智洋は照史との恋バナに食いつく。


重岡「また、ポーション作って飲ませるん?」
ジュン「バカ。あれ作るのめちゃくちゃムズいねん。」


照史が何も覚えとらんのはショックやった一方、
少しホッとした部分もあった。
私はマリアンヌであり、女王や。
白雪姫とのいざこざまで知ってたら、間違いなく嫌われる。

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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年11月22日 4時

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