おツボネさんの恋愛模様 (ページ38)

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第３２話ページ38

第32話集落中の騒ぎ

横山side

Aさんの実家に俺が訪ねて来たことは、
あっという間に集落中に知れ渡り、
Aが彼氏を連れてきた！と騒ぎになっていた。

ご臨終のスーツから、隣家から借りてきた従兄弟の服に着替えると、腹を抱えて笑うAさんがいる。

横山「しゃあないやろ。」

『だっさwwwwwwwwヨレッヨレwwwwwwww』

久しぶりにAさんが笑う姿を見た気がする。

知らぬ間に親戚一同集結し、ご近所の商店から刺身やらビールだかが続々とデリバリーが届き、台所からは炊きたての筍ご飯がよそわれ、食卓は豪華になっていた。

従姉「Aとはどういったご関係で？」

横山「会社の上司です。」

従弟「挙式はいつの予定？」

『いやいや、付き合ってないんだってば。』

従兄「上司が来たと言うことはAは、横領でもしたんですか？」

『するか！あほ！！！』

従妹「Aねーちゃん、こんなイケメンなかなかいないよ～？今からでも付き合いなよ～。」

質問責めに圧倒。

大阪のオバちゃん並み。

『主任、口開いてます。』

横山「あっ。すんません。」

ある程度、聞き終えたのか静かになったので、やっと筍ご飯をいただく。

横山「うっっっっま！何これ！？」

母「良かった。お口に合って。」

父「昨日、裏山で採ったタケノコ。」

横山「大阪じゃ、こんな旨いご飯食べられないですよ！この味、好きやわぁ～。」

母「もう。お上手ね。( 〃▽〃)」

『お母さん、顔真っ赤wwwww』

母「だって、こんなイケメンに誉められるなんて、一生あるかないか(／▽＼)」

父「俺だって誉めることくらいしてるだろ？」

母「どうだか。」

横山「でも、仲良く田植えしてたじゃないですか～。」

父「ま、まぁな。」

横山「農家さんなんて、仲良くないと勤まりませんよぉ～。お父さんの愛情があってこそですよ。ねっ！」

お義父さんまで顔真っ赤や。