純愛【場地圭介】

さんじゅうに ページ35

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万｢Aちゃん...｣


『すみません、大丈夫です』




黙っていても勝手に出てくる涙


最近ずっと泣いてばっかり...




万｢アイツ、刺されても戦い続けてた｣


万｢カッケェよな、場地...｣




昨日あった出来事を話す佐野くん




万｢場地のこと刺したヤツ、俺らと東卍作ったんだ。そいつは俺の兄貴も殺した。｣


『えっ...』


万｢だから俺さ、昨日本気でそいつの事殺 しそうになった｣


万｢Aちゃんが来たり、タケミっちが止めてくれなかったりしたら本当に殺 してたかもしれない｣


万｢アホだよな、俺はアイツ(一虎)には殺 されないって言って自分で腹刺してよ｣


万｢俺、場地がいなくなったらどうしたらいいんだ？｣




こんなに弱ってる佐野くん初めて見た




『佐野くん...』


万｢場地、死なないよな？？｣


『...大丈夫、大丈夫...大丈夫』




とにかく今は信じるしか無かった









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『千冬、学校なんか来ていいの？』


千｢お互い様だろ｣


千｢...場地さん、目覚ましたときに俺が勉強教えないとだからな｣


『うん、そうだね...』




千｢今日、放課後お見舞い行くけど一緒に来るか？｣


『うん、行く』




その日から毎日千冬とお見舞いに行った


圭介に会える時間は短かったけどそれでも顔を見れて嬉しかった




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