純愛【場地圭介】

じゅうなな ページ19

.




松野千冬side




千｢ば、場地さん、違うんすよ！！｣


｢千冬ぅ、てめぇふざけてんのか？｣




やばい、やられる(殺される)。直感でそう感じた。







こうなったのは2分前のこと


ちょうどAのカフェを出て10分くらいした頃




千｢場地さんっ、いつ告るんすか？｣


｢はぁ？誰にだよ｣


千｢Aですよ！好きなんですよね？てかあれどう見ても両想いっすよ？｣


｢あぁ？｣




やばい、目が喧嘩の時の目だ


メガネ外して髪も解き出した。地雷踏んだか？




千｢ば、場地さん、違うんすよ！！｣


｢千冬ぅ、てめぇふざけてんのか？いい度胸だなぁ？｣




胸ぐらを掴まれてい足が浮くくらい持ち上げられる




千｢苦しいっ、す！ちょっと、聞いて、くださいよ！｣


｢言い訳か？いいだろ、聞いてやるよ｣


千｢ゴホッゴホッ...スンマセン...｣


｢ほら、言ってみろよ？｣






千｢はぁ〜...もうこの際だから言わせてもらいますけど、場地さんが一学期から比べてちょっと周りに優しくなったのだって、笑顔がちょっと多くなったのだって、Aが熱で学校に来てない時にトイレの壁に穴開けたのだって...


全部、Aが好きだからじゃないんすか！？｣




場地さんは俺の言葉を聞くと、怒りモードが消え去っていた




｢そ、そうなのか？｣


千｢そうですよ！気付いてなかったんですか！？東卍のみんなだって気付いてますよ！！｣


｢.....千冬ぅ、俺、Aのこと好きなのか...？｣





こりゃ重症だな...




千｢じゃあ、Aに圭介って呼ばれた時どうでした？｣


｢嫌な気はしなかった｣


千｢Aが他の男に取られたら？｣


｢...他中でも、学校乗り込んで殴る｣


千｢それって、好きなんじゃないんすか！？｣


｢わかんねぇよ...｣




場地さんは心が追いつかないのか、団地近くの公園にたむろってるヤンキーおよそ20人を素手でボコボコにした









.








.









.









.









.









.









.









Aもあの反応は多分場地さんのこと好きなんだろうけど、まだ確信が持てねぇ


そっちはまた今度ゆっくり聞くか...。







千｢恋は盲目...か。な、ペケJ〜｣


ペケJ｢ニャアーーーー｣


千｢2人とも鈍感なんだよな〜｣


ペケJ｢ンニャア、ニャー！｣





.

じゅうはち→←じゅうろく

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す