STAGE84 ページ47
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ーピッー
ーピッー
ーピッー
ーピッー
部屋には無機質な機械の音だけが、ただ規則正しく鳴っていた。
貴『………………』
Aは遊真に運ばれ、意識不明の重体で基地の医務室へと運ばれた。
基地で応急処置をした後に、三門市立総合病院へと搬送され、緊急手術。
手術は成功した。
しかし打撲に加え大量の血を失っていたAは依然として意識は回復しないままだった。
その後もAは眠り続け、既に1週間が経過していた。
ここに運ばれてからというものの、風間は空いた時間には必ず病室を訪れていた。
そして風間は今日もAの手を握り、静かにベッドの横に座っていた。
風「………」
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<貴『…ここは』>
そのころ、生死を彷徨うAは夢のなかで目を覚ました。
不思議と身体は軽く、普通に起き上がることが出来たのを不思議に思いつつ、ベッドから1歩足を降ろすと一瞬にして周りは白に包まれた。
<貴『………え…!?
何これ何これ何これ!!!!!(笑)』>
次第に楽しくなったAはそのまま走り出した。
その先に進むと、大好きな人の声がした。
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作者名:夢兎 | 作成日時:2017年10月10日 23時