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鶴丸side
鶴丸「…わっ!!!」
彼白華「……聞いていたのか?」
じっと、不機嫌そうに俺の顔見つめるひはく。
鶴丸「あー…はは…驚いたか?」
彼白華「全く。」
鶴丸「三日月で駄目なら俺でどうだ!」
彼白華「駄目だ。」
……冷たいな…
鶴丸「……もう二度と、兄様とは呼んではくれないのか?」
彼白華「……呼ばれたいか?」
鶴丸「そりゃ勿論、願いがひとつ叶うならば、昔の君に戻ってほしい。」
彼白華「…………」
黙り込むひはくに、もう一声、
鶴丸「君は北条政子に使え、彼女が死んだ後、辺りを放浪としていたと聞く。そして足利、織田、伊達と、君も君で主を転々としていたらしいな」
そう、ひはくは伊達家に来る前、俺のように沢山の場所を転々としていた。
それに、元々は北条家だ。しかもあの、北条政子。
彼白華「………………それで、良かったと思っております。」
鶴丸「何故だ?」
彼白華「…政子様の生涯に寄り添いうだけで、北条にそれ以上使える理由など、私にはないと思ったからです…」
本人は気付いていないのか、素が出ている。
……北条に使える理由が、北条政子と言う人間の存在…
鶴丸「…なぜ北条政子のみに執着するんだ?その後の、他の主はどうだった?」
彼白華「…………」
少し意地悪な質問だったのか、ひはくはじっと黙り込む。
そんな時、
三日月「こら、鶴丸。彼白華を苛めてやるな」
俺の背後から少し怒った三日月が。
鶴丸「苛めてなんかないさ。聞いていただけだろう?」
彼白華「…………愚兄…」
鶴丸「兄様と呼んでくれよぅ……」
彼白華「誰が呼ぶか。」
寂しいぞ、俺は……
三日月「はっはっはっ、仲が良いな。」
彼白華「仲など良くはありません。それでは私は部屋に戻ります。おやすみなさい、三日月様。」
三日月「ああ、おやすみ」
……俺は無視か…
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せりりん(プロフ) - 貞ちゃんかわゆす(*´ω`*) (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 睦月さん» コメありがとうございます!ア"ア"ア"!!貞ちゃんいいですよね!可愛いですよね!ありがとうございます!!ありがとうございます! (2017年8月4日 1時) (レス) id: 9d14931648 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - あたしは貞ちゃんが大好きなので個人の貞ちゃんの小説、とっても嬉しいです!!更新、頑張ってください。応援しています!! (2017年7月29日 4時) (レス) id: 338015812f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんず | 作成日時:2017年7月17日 3時