悪霊祓いの桜【不機嫌なモノノケ庵】 (ページ20)

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拾玖話ページ20

芦屋side

芦屋「ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！！！なにあれ！！！めっちゃ追っかけてくる！！！」

真っ黒い…妖怪？！なんか、なんか、すっごい禍々しい！それにすっごい追いかけてくる！！！

法条「うるさい！！！ライ！芦屋連れて飛び降りてくれ！ミクズ！あの山に連れてく！姉さんに連絡頼む！エンリは俺と来い！」
エンリ「りょうかーい」
ミクズ「わかりました。」
ライ「了解。芦屋、口閉じてろ。」
芦屋「え？！ングッ」

法条くんに殴られ、ライさんに担がれ口を塞がれた。そして次の瞬間、身体が宙を舞った。

……………はい？？

芦屋「っっっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！
(落ちてるーーーーーーーー！！！！)」

ライさん……！なんで俺、投げられてるんですか？！！！学校の屋上から！！

芦屋「！」
ライ「芦屋。少し走るぞ。」

落下している途中、もふもふの感触が背中を包んだ。そしてそのもふもふからは、ライさんの声が聞こえた。

起き上がって見ると、俺が乗っていたのは黒くて大きな狼だった。

芦屋「え？！空飛んでる？！！すごい？！そういえば、ライさんなんですか？！」
ライ「…………ああ。」
芦屋「はっ？！それより法条くんは？！大丈夫なんですか？！あの真っ黒いのなんなんですか？！あれが悪霊？！法条くん危険では？！」
ライ「………………ああ。(めんどくさいな…)」