拾陸話 ページ17
安倍side
芦屋「……そう言えば、法条君って幾つなの?中学生だよね?」
法条「うるさい。お前の一個下。分かれよ無能。」
芦屋「一言二言多いな!!」
法条「うるさいのも無能も事実だろうが。」
うるさい……こいつら二人セットでよりうるさい。
『こら、仲良くしなさい』
法条「うっ……すいません…」
安倍「お前らちょっと外出てろ」
法条「えっなん」
ミクズ「はいはい、行きますよー」
さっきまでぎゅうぎゅうで、うるさかった部屋には俺と法香の二人だけが残った。
『さて、晴斎殿』
安倍「…はい」
『私達は悪霊祓いとして、司法からあなた方を守るように言われてきました。』
安倍「………まぁ、俺らには無理だからな」
『はい、そうです。そして我々がその仕事を行えるのは司法から妖怪殺しの許しを得られ、立法から特例の法律を得ていることにあります。』
安倍「………」
まさか…
『この間の隠世での一件、なんの情報の漏れもなく、全て聞かせて頂きました。
私が何を言いたいか、分かりますね』
安倍「……俺達が妖怪を殺すことは出来ない。それは決められてる」
『その通り。……物怪庵の主、及び奉公人がこの罪を犯した場合には、私が…桜門の者が処罰を下します。』
安倍「………監視か」
『後付された任ですけどね』
安倍「まぁ、対処としては妥当だな」
『ええ……芦屋くんのことも気になるし、行政についても………三公はいい歳して問題ばかり起こしてめんどくさいのよね』
安倍「おつかれ」
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作者名:あんず | 作成日時:2019年12月8日 19時