第50話 ページ13
へメラside
立花｢えっ……だ、駄目だよ！一緒に……！｣
私の腕を引く立花さん。
その腕をそっと解き、少しの微笑みを向けると立花さんは数歩下がってくださった。
ガウェ｢なるほど、自己を犠牲にし、彼女達を逃がす……とても素晴らしい心をお持ちですね。
ですが、それは叶わぬ望みでしょう。貴方達はここで命を落とすのですから
……それとも、私に勝てる勝算があると？｣
へメラ｢……それは、分かりません。｣
いいえ、本当は分かっているのです。
彼には勝てる……ですが…
今の私のままでは、負ける…
へメラ｢…マシュさん、援護をお願い出来ますか｣
マシュ｢！りょ、了解です！マスター、支持をお願いします！｣
立花｢うん！｣
ｶｧﾝｯｯｯ！！ｷｨｨｨｯｯｯ＿＿＿＿！！！
ドンッッッ…！！
へメラ｢……はぁ…はぁ……｣
マシュ｢……っ…全然、聞いていません…！｣
ガウェ｢……その程度ですか。
…ですが、私も苦しませるのは本意ではありません。どうか、速やかに運命を受け入れるように｣
立花｢勝手なことを…！｣
マシュ｢！…マスター！無謀です！｣
へメラ｢っ！！マシュさん、離れて！…くっ….！｣
ガウェ｢無謀なのは貴女も同じ事。
貴女はまだ私を敵視していない。そんな心持ちで何故戦場に来たのですか。
貴女はその幼子を守ると言った。その母親を殺したのは司令官である私。
その道理を弁えないものが戦場に出るなど、我々への侮辱と知りなさい…！！｣
マシュさんが盾で受ける前に、私が前へ出る。
へメラ｢っ…！！マシュさん……その子と、立花さんを、……｣
ガウェインさんの剣を受け止める。
それはとても重かった。剣の重みだけではない。
……これは……
ガウェ｢……………貴女もだ、光の如き剣の乙女よ。｣
へメラ｢＿＿＿｣
ガウェ｢その剣の鋒は私へは向いていない。別の何かに向いている訳でもない。
己の刃を向ける先が定まっていない、そんな者が剣を手にするなど、騎士への冒涜だ。｣
ええ、その通りです。
私の剣は、何を刺すべきか、切るべきか、貫くべきか、わかってはいないのです。
理解るのは己の役目のみ。
ガウェ｢終わりです！その剣ごと折って差し上げましょう…！！｣
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ゆき - 毎回マイル−ムのやつはイヤホンですｗ (2019年4月27日 8時) (
レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ゆきさん» コメありがとうございますー！嬉しい！とても！とゆうかショタ子安さんってアンデルセンそのものじゃないですか！私も好きです！w (2019年4月26日 20時) (レス) id: d8c163f838 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とっても面白いです！がんばってください！私は主にショ夕と子安さんが好きです（（ (2019年4月26日 18時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
- 二次創作ならばオリジナルフラグを外しましょう。ルールの再確認を。 (2018年7月25日 19時) (レス) id: 4f77326261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず | 作成日時：2018年7月25日 19時
