青春学園の甘えん坊 (ページ11)

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お話し（11）ページ11

文化祭まで、あと2日か。教室の飾り付けもだいぶできてきてる。
手塚「吹雪。」
うん？どうしたの？
手塚「悪いんだが、足りない物があって。一緒に倉庫に行ってくれないか。」
うん、いいよ。
手塚「悪いな。」
いいのよ。倉庫に行こう。
(教室を出る)

国光君、何が足りないの？
手塚「テーブル用の布とペンキだ。」
ペンキは、大量に使うからね。
手塚「そうだな。」
国光君は、文化祭の日。誰かと、見て周るの？
手塚「俺は、教室にいるな。」
そうなんだ。好きな子誘ってみたら、国光君。国光君に、好きな子いるか知らないけど。
手塚「なぜだ？」
せっかくの文化祭なんだから、思い出作らないと。
手塚「そうだな、考えておく。」
うん。

(倉庫につく)
えっと、ペンキはどこにしまってあったかな？
手塚「布は、あったぞ。」
それにしても、倉庫の中。少し、整理した方がいいと思うな。あとで、先生に言っておこう。
手塚「そうだな。」
あ、ペンキ！棚の1番上にあった。
(背伸びをする)
う～ん、届かない……。高い所に置いたの誰なのよ。背が、足りない。
手塚「俺が、取る。」
あ、ありがとう。国光君は、余裕で届いてる。
手塚「あまり、無理をするな。」
うん、分かったよ。
手塚「教室に戻るぞ。」

(廊下にて)
手塚「吹雪。」
うん？
手塚「俺と一緒に、周ってくれないか。」
あ、文化祭の。私で、いいの？
手塚「ああ、お前がいい。」
文化祭、最終日の午前中だったら空いてるよ。一緒に見て周ろうね。
手塚「それと、俺は(吹雪～)」
あ、菊丸君。
菊丸「あれ、なんか話し中だった。」
不二「駄目だよ、英二。手塚の邪魔したら。」
うん？

不二「手塚。」
手塚「なんだ、不二。」
不二「頑張ってね。でも、吹雪は渡さないからね。(小声)」
手塚「不二……。」
何の話をしてるんだろう？
菊丸「吹雪は、気にしなくていいんだよ。」
なんだか、気になるんだけどな。
手塚「吹雪、戻るぞ。」
うん、2人ともまたね。