青春学園の甘えん坊

お話し（31） ページ32

不二「吹雪、起きて。」
あと5分……。
不二「どうしょうかな。起きないと、手塚に怒られるよ。」
なら、起きる。
不二「おはよう。」
うん、おはよう。ジロー君、まだ寝てる。
不二「起こした方がいいと思うよ。」
うん。ジロー君、起きて。
ジロー「うん？」
おはよう。
ジロー「おはよう……。」














なんだか、賑やかだよね。
不二「ああ、桃がね。」
なんだろう？
菊丸「吹雪〜。」
どうしたの？
菊丸「手紙が落ちてたんだけど、知らない？」
(手紙を見る)
あ、これ私の。
桃城「先輩のすか。」
うん、カバンに入れてしまってたのに。
菊丸「桃が見つけたんだよ。」
どこにあったの。
桃城「部屋の前に落ちてた。」
落としたんだな。













大石「手紙、吹雪のだったのか。」
うん。
リョーマ「誰から、貰ったんすか。」
ふふ、誰だと思う。
乾「我々の中にいるのは、分かっている。」
海堂「手紙、読んだんすか。」
読んだよ。
不二「なんて、書いてあったの？
それは、秘密。
(電話がなる)
あ、電話。
菊丸「吹雪、でなよ。」
うん。もしもし。
観月「もしもし、吹雪さん。」
お久しぶりです、観月君。










観月「手紙、読んで貰えたでしょうか。」
うん、読んだよ。
観月「では、お返事は。」
うん、いいよ。今度の休み一緒に買い物しましょう。
観月「部員の人達には、デートと言っといてくださいね。」
デート？
観月「デート嫌ですか。」
ううん、嬉しいよ。皆んなには、デートて言っとくね。
観月「では、強化合宿頑張ってくださいね。」
はい。
(電話を切る)
リョーマ「吹雪先輩、なんだったんですか？」











デートのお誘い。
菊丸「誰とデートするの。」
えっと、観月君。
大石「ルドルフの3年。」
赤也「先輩、デートなんか駄目ですよ。」
あ、赤也君。
赤也「デートなんて、許しません。」
そんなに、デート駄目なの。
赤也「駄目です。」
幸村「皆んな、吹雪とデートがしたいみたいだね。」
あ、幸村君。
幸村「吹雪、日曜日なら空いてるかな。」
あいてますよ。
幸村「そしたら、日曜日も誰かとデートすればいいんじゃあないかな。」
そうですね。じゃあ、くじ引きにしますか？
柳「くじは、俺が作ろう。」

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