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電車を降りて、ホームから出る。
A｢寒いな、、｣
今は11月。
とは言っても沖縄の気温に慣れていた私は
この時期でも寒く感じてしまう。
いつものように家路を歩くと
初めて侑李くんと帰った日から通らなくなった近道が見えた。
…………どうしよう、寒い。
少しでも早くお家に帰りたい。
侑李くんには通るなって言われたけど、
今日だけはいいかな？
数秒迷った私は、寒さに耐えられず近道を選んだ。
でもやっぱり普段帰る時間帯とは違って
暗くて人がいない道。
少し不安になって、足を速めたその時だった。
｢ねーねー、お姉ちゃん何してんの？｣
誰？この人。
｢今1人？俺暇なんだけど相手してよー。｣
はい？初対面なのにいきなり何を言ってるのかこの人は。
A｢すみません、急いでるので…｣
｢えー、そう言わずにさ、どうせ暇でしょ？｣
断った矢先、知らない男性は私の手首を掴み
さらに攻め寄ってきた。
A｢ちょっと、やめてください！｣
この人、お酒臭い。完全に酔っ払ってる。
なのに引き離そうとしても、力が強く逃げきれない。
｢なに？逃げようとしてんの？笑
おとなしくしろよっ、｣
A｢やだっ！離して、離してっ！……
侑李くん、侑李くんっ…………！｣
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作者名：MaChi | 作成日時：2019年3月14日 2時
