キミのSUPERMAN 4 * Y.C (ページ32)

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侑李｢Aお腹空いたでしょ？

何か買おっか？｣

A｢そうだね！もうお腹ペコペコ…笑｣

2人で文化祭の雰囲気を楽しみながら、

屋台が連なる中庭へと向かった。

A｢何食べようかな？迷うな〜……｣

侑李｢どう？決まった？｣

A｢んー、たこ焼き！2人で分けよう！｣

熱々のたこ焼きを受け取って、

近くのベンチへ向かっていたそのとき、

誰かの肩がドンっとぶつかった。

A｢あっ！｣

ーー｢あー、すみません。｣

小柄で声が少し高めのその娘は

一瞬振り向いたものの、そそくさと先へ行ってしまった。

気づいた時にはたこ焼きが

2つほど落ちていて、気持ちが沈んでいく。

侑李｢A、大丈夫？

怪我とかしてない？｣

A｢……うん、大丈夫。

ごめんね、落としちゃった……｣

侑李｢あはは、大丈夫だよ。

そんな悲しい顔しないで。｣

いつの間にか正面にいた侑李くんは

〝うん、服も汚れてないみたいだね。〟

なんて言いながら私の左手をすくいとった。

侑李｢早く食べよ？冷めちゃうから。｣