キミのSUPERMAN * Y.C

45 ページ45

ミンミンと蝉が鳴く声が聞こえる。


前まで梅雨だなーなんて思っていたのに
季節はとっくに夏と呼ぶにふさわしいものになっていた。


時刻は午後3時。
今日は日曜日で大学も休み。
節約のためにエアコンは切ってあるし、
頭がぼやっとして何もやる気が起こらない。
朝からダラダラと過ごし、何をしようかと考えているときにインターホンが鳴った。


急いでドアを開けると、宅配便のお兄さんが箱を持って立っていた。


届け人を見ると母の名が記されている。
お、これはやっとのやっとじゃないか！

ルンルンな気分でその箱を受け取り、家に持ち込む。


A｢何が入ってるかな〜？♪｣


勢いよくビリビリっと開けると
沖縄料理やお菓子が入っているのはもちろんだけど、
私のテンションが上がるものが輝きを放っていた。


A｢やったー！マンゴー！♪｣


普段は高くて手が出せないその果物を手に取り
幸せな気分になる。


お母さん、気使ってくれたんだろうな。
後でちゃんと電話しなくちゃ。

46→←44＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す