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電車から降りてアパートへと歩き出すと
空は晴れていた。
いつもの道から帰ろうと歩いていると、
Aちゃんの姿が少し遠くに見える。
え、もしかして、その道から帰ってるの？
侑李｢Aちゃん、この道から帰ってるの？｣
A｢え？うん！ここからいつも帰ってるけど…｣
当然のように答える彼女。
はぁ、嘘でしょ？ そんな危ない道…
急いで彼女のもとへ走る。
侑李｢ダメでしょ。こんな狭くて人気がない道は。夜になったら明かりも少ないだろうし。｣
A｢でも、こっちの方がすぐ着くよ？｣
いやいや、そんなの関係ない。
Aちゃん危機感無さすぎない？
侑李｢それでもダメ。女の子なんだから。あっちの道から帰ろ？｣
A｢んー…わかった。｣
そうとうこの道から帰ることにこだわっているのか
しぶしぶと返事をする。
A｢あれぐらい平気なのに。｣
少し不貞腐れて僕についてくる。
そんな顔は初めてみるけど、さすがにあの道は見逃すわけにはいかないよ？
侑李｢Aちゃん、危機感無さすぎ。ここは東京なんだから。何が起こるか分からないんだよ？｣
A｢ふふ、なんか侑李くん、お父さんみたい。笑｣
僕はいたって真面目に言ってるのに、
本当に分かってるのかな？この子。
侑李｢いいよ、別に。Aちゃんが言うこと聞いてくれるなら、お父さんでも。笑｣
A｢本当に？笑 じゃあ、侑李パパだね笑｣
自然な会話だけど、今日でここまで仲良くなれるとは。
A｢この道の方がいいね。侑李くんとたくさん話せる。｣
侑李｢…え？｣
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作者名：MaChi | 作成日時：2018年8月13日 1時
