27*侑李side ページ27
侑李「…お、いける、よし、よし、キター!」
春休みはもっぱらゲームに専念。
入学式の日が来るまでは、まだまだ時間があるしゲーム三昧の日々。僕にとって最高な時間。
今日も朝からずっとゲームをして、今ようやく手こずっていたステージをクリアすることができた。
侑李「ふぁ〜、なんか眠くなってきたな。」
ふと時計に目を向けると時刻は午後1時53分。
侑李「あ、そろそろ涼介たち来るかな?」
午後2時に涼介と大貴と僕の家でゲームをすることになり、朝からのゲームをしながら待っていたとき、インターホンが鳴った。
侑李「お、来た来た。」
時間的にも涼介たちだろうと思うけど、とりあえず玄関の覗き穴から外を見てみる。
…あれ?誰?この人。
突然目に入ってきたのは、初めて見る女の子。
人見知りな僕は初めての人と話すことが苦手だ。
警戒しながらも玄関を開けて少し顔を出した。
A「…あ、あの!隣の部屋に引っ越してきたAAと申します!…あ、えと、よろしくお願いします…」
…隣に引越してきたんだ。なんか、この子緊張してる?
「…あ、はい。どうも。知念侑李です。」
僕は当然のごとくドギマギと返事をした。
A「あの、これ良かったらどうぞ!」
彼女は僕に向けてたくさんのお菓子が入った袋を差し出す。
侑李「あ、ありがとうございます…」
凄い量… 食べ切れるかな?笑
でもこんなちゃんとした挨拶、僕にはできない。きっとしっかりした子なんだろうと思いながら、お礼を言って受け取った。
A「あ、では…」
特に話すこともなく、玄関を閉めた。
ちょっと人見知りしすぎちゃったかも。
にしても、女性がこのアパートに入ってきたのは久しぶりだ。初めて見る彼女に少し興味がわいた。
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作者名:MaChi | 作成日時:2018年8月13日 1時