19 ページ19
駅までの道を2人で肩を並べて歩く。
傘に入る前から、分かってはいたことだけど、やっぱり距離が近い…!
どうしよう、ドキドキしすぎて私変なやつって思われてないかな?
少しの沈黙の後、知念くんが話し出した。
侑李「そういえば、沖縄のお菓子、まだ届かないの?」
A「え?あぁ、たぶんもう少しで届くと思うよ?」
侑李「僕との約束覚えてる?」
A「覚えてるよ。届いたらすぐに持っていくね。」
侑李「良かった、覚えてて。全然来ないから、忘れられてるのかと思ってた。」
A「そんなにお菓子食べたいの?笑」
侑李「違うよ、それだけじゃなくてさ…」
そこまで言うと、知念くんは黙り込んでしまった。
A「ん?なに?」
侑李「いや、なんでも。」
A「知念くんってこんなにしゃべるんだね。」
侑李「え?」
A「みんなといる時は比較的静かっていうか、しゃべるのが苦手なのかと思ってた。」
侑李「普段は大貴とか涼介がしゃべるから…
普通にAさんとも話したいって思ってたし。」
え、私と…?
そんなふうに思ってくれてたんだ。
嬉しくて自然と口角が上がった。
93人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MaChi | 作成日時:2018年8月13日 1時