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6月に入ってからは、雨が降る日が多い季節になった。
火曜日の朝。
今日はくもり空のせいか、目覚めが悪くて頭がボーッとしている。
だんだんと視界が鮮明になり、私の目に映ったのは、いつもと違う方向を向く時計の針。
A「っえ!やば!遅刻しちゃうじゃん!」
規則正しい生活を送ろうと思っても、どうしても避けられない時がたまにある。
A「あ〜、やっちゃったよ。泣」
普段なら余裕を持って食べる朝ごはんも、今日はおあずけ。
必要最低限のメイクをして、ボサボサの髪を軽く整え、家を出た。
時間が遅いせいか、いつもより人が溢れる電車内。
寝坊なんてするもんじゃないなと思いながらも、無事大学に着いた。
1限の講義室に入ると、私を見つけた結衣が手招きをした。
A「おはよう。」
結衣「おはよ。どうしたの?寝坊?」
A「うん、最悪だよ。電車でもみくちゃにされて、髪ははねまくってるし。」
結衣「Aにしては、珍しいね。笑」
A「んー、そういう日もあるって事で。笑」
1、2限が終わり、その後はお昼休みに結衣と2人でご飯を食べた。火曜日は、3限の講義室が私たちの学科と彼らの学科とでは遠く離れているため、お昼ご飯は各々で食べている。
いつものメンバーといる時間も好きだけど、2人きりで話が出来るこの時間も私は大好きだ。
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作者名:MaChi | 作成日時:2018年8月13日 1時