外の世界を何も知らない少女 (ページ15)

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「こんにちは、『私』。」ページ15

…

私は目が覚めた

そこは廉のリビングではなく

白い部屋だった

その時、フワッと女の子が現れた

その子は

ほんのりピンク色の髪で

サイドテールの女の子

横髪には少しピンク味が強めの色が入っている

服はフリフリのワンピース

「あ、いたいた」

「こんにちは、「私」。」

え…？

驚いてしまった

確かに、髪の色とか、目とかの特徴が同じ

「へへっ、相当驚いてるみたいだね？」

「ごめん、こんな言い方しちゃって…けど実際、そうなんだよね」

「僕は…君のありのままの姿…とでも言ったらいいっかな？」

ありのままの姿…？

「君は感情も、好きなことも、嫌いなことも、やりたいことも、ぜーんぶどこかに閉まっているんだよね？」

「お母さんに押し付けられて…とかね？」

…。

「お母さんとかの言うことはちゃんと聞いた方がいいけど、人生の選択は自分で決めるんだ」

「だからさ、自分で決めればいいんじゃないかな？」

「相手の意見に流されずに、自分の考えを貫き通す…かっこいいじゃん！」

…自分で決める…

「ほら！ながーせも言ってたでしょ？」

「ありのまま、生きていけばいいんや。(永瀬風)…ってね？」

…

「ありのまま…に言ったら…苦しいこと…無くなる？…」

その子は笑顔で

「もちろん！」

と言った

「さあさあ、今ここで自分の心の扉、開いていようよ！」

その子の手をとった

「ふふっ、返事はおーけーみたいだね？」

「さあ、いこう！」

その子は

とてもキラキラしてて

美しかった