外の世界を何も知らない少女 (ページ11)

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帰りたくないなら… ページ11

お姉様side

帰ろうとしたら急に

『帰りたくない…』

と言われた

こんなことを言ったのは初めて

…

私があなたの部屋に入るとき

どこか感情を捨てたような

そんな感じがしたの

このままお母様の所へいたら心が持たないかもしれない

私、決めた

「お父様の所へいってきてくれる？私ちょっと廉くんとお話しておくから」

「うん、わかった」

私はお父様の所へあなたがいったことを確認し、廉くんに話した

「すいません、ちょっといいですか…？」

廉side

「えっと…はい、大丈夫です。」

俺はそういった

「すいません。むちゃなことを言いますが、あの子を…廉くんの家に住んでもいいかしら…？」

え？あの子を俺の家に？

「ご、ごめんなさい！こんなこといっちゃって…」

お姉さんは深くお辞儀をした

「い、いえ…」

なぜかは知らんけど

「はい、あの子を俺の家に住んでもらっても大丈夫…ですけど」

とっさにこの言葉を言っていた

お姉さんはキラキラと目を輝かせて

「あ、ありがとうございます！！」

お姉さんは涙目になっていた

「…妹さん？と離れ離れになるけど…大丈夫ですか？」

お姉さんはにこっと笑いながらこう話してくれた

「私はあの子の幸せが私の一番の幸せなので…離れ離れになってもいいんです。あの子が幸せになってたらもうそれで満足ですよ。」

「じゃあ…あの子をよろしくお願いしますね？」

お姉さんはどこか寂しげに笑った