殉職したはずの同期がJK満喫してたんだけど！ 3 (ページ44)

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case.139「一息…」ページ44

▼A

『…暇』

萩「あんまり外出させないでーって言われてんだ。今日は家で映画でも見よう」

今日は萩くんとふたり。
零とヒロの根回しか、外出は控えるように言われてるらしい。

『昨日も丸一日家で映画見てて一歩も外出てないし』

萩「昨日って、陣平ちゃんだよね。映画見てただけ？」

『そうだけど』

萩「へぇ、手ぇ出してないんだ」

『…何考えてんだか。陣平って意外と紳士だよ』

萩「紳士ってかヘタレ」

幼馴染で応援してんだよね？酷い言い様だな。

萩「俺ちょっとトイレー。見たい映画決めてて」

『…だから、映画は見飽きたって……チャンス！』

コソコソと出かける準備をして、萩くんがトイレに行ってる間に家を出た。

『あー。一日中家にいちゃだめだよね〜』

萩「Aちゃん！」

『あ。バレた』

萩「バレたってねぇ…全く、怒られんの俺なんだから、せめて俺も一緒に…」

『あ。コナン君たちだ』

萩「…Aちゃんってこんなに人の話聞かなかったっけ…」

歩「あ！Aお姉さんと萩原さんだ！」

光「デートですか？」

『あぁ、いや…』

そういえばこの子たち、私と萩くんが付き合ってるって思ってるんだ…。

萩「みんなはお揃いでなにしてるの？」

コ「これから原さんの家に行くところなんだ」

『原さん…あ、この前ビルにいた』

元「いろんなゲーム見せて貰う約束してんだ」

『へぇ、楽しそう。私も行っていいかな？』

光「もちろんです！」

歩「でもデート中でしょ？」

『いいのいいの』

デートじゃないし…、言っても聞かないだろうな。

『哀ちゃんも興味あるの？珍しいね』

哀「別に、いいでしょう」

コナンくんたちと、原さんの自宅へ向かった。

光「ここです！原さんの部屋」

萩「…あれ、ドアが開いてる」

光「不用心ですね」

光彦くんがドアを開けて中を覗く。

光「原さーん、来ましたよー」

覗くと、リビングで血を流して倒れている原さんがいた。

コ「！」

萩「皆はここにいて！」

『コナン君、警察と救急車！』

部屋に駆け込むと、ナイフを持って息絶えていた。

『胸を撃たれてる』

萩「ほぼ即死だな」

『このナイフって…』

萩「多分、ケーキ切ろうとしてたんじゃない」

机の上にはチョコレートケーキが残されていた。
そして、側には割られたお猪口があった。

『このお猪口…』

萩「確か、この前の事件現場にも割れたお猪口があったって言ってたね」

じゃぁ、同一犯…

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