case.137「10年後の写真」 ページ42
▼A
帰宅後、珍しく全員がうちに来たので例の写真を見せてやった。
萩「へぇ、これが10年後の諸伏ちゃん…」
『色気半端ないよね。警察学校時代までは可愛らしかったのに、卒業して髭生やしてからはもう大人の色気が…っ』
諸「だからA、俺が怖いから発言には…」
『零、ヒロ睨まないの』
降「…」
松「Aとゼロは?」
『私はやってないよ。でも見てよ、これ10年後の零なんだけど』
萩松「……ブフッ」
写真を見た萩くんと陣平はすぐに吹き出した。
松「あはは!なんだよこれ!マジで10年後なのかよ!」
萩「全然変わってねーじゃん!」
伊「さすがに怖いぞ、ゼロ」
松「つかお前、学校卒業してから7年も変わってねーのにこの先10年後も変わんねーとか不老者!?」
萩「やべぇー!」
降「…さて、ちょっと運動にでも付き合ってもらおうか」
萩松「あ」
陣平、萩くん、ごしゅーしょーさま…。
取っ組み合いをする零と陣平を止める班長と面白がってる萩くん。
『ちょっと、狭いんだから静かにしてよね』
諸「…A」
『んー?』
諸「今日のことだけど、気をつけてよ」
『…』
諸「目的は分からないけど、奴らが来たのは間違いない。俺たちも傍にいるけど、十分に気をつけて」
『私は、ヒロと零が心配』
諸「大丈夫だよ。Aを守らなきゃだから、死ぬわけないでしょ」
『…ヒロって昔からそうだよね。時々すごくかっこいい』
諸「…そう?」
『うん。好きになりそう』
降「…ヒロ」
松「諸伏」
諸「…あ、A…今日は冗談が多いよ」
『ごめーんね』
諸「…(反省してないな)俺なんかした?」
何もしてないよ。
からかいたい気分だっただけ。
・
・
・
翌日、警視庁に呼び出された。
目「君たちに来てもらったのは他でもない。実は、ツインタワービルの客室で刺殺体が発見された」
ホワイトボードに貼られた写真は、昨日のビルにいた大木さん。
目「彼が宿泊を頼んだ時、君たちがそばにいたと聞いてな」
松「被害者の死亡推定時刻は午後10時から午前中0時。凶器はナイフだが、現場にはない」
伊「ただ、被害者の手にはふたつに割られたお猪口が握られていました」
小「お猪口?」
目「割と高価なお猪口で、酒好きの大木氏が持ち込んだ可能性が高く、犯人を示すダイイングメッセージではないかと考えている」
*
case.138「第一の事件」→←case.136「黒のポルシェ」
535人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やっち(プロフ) - こんにちは。両方って無いですかね? (2022年10月24日 4時) (レス) @page33 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - 更新待ってまーす^_^ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:妄想たのしい | 作成日時:2022年7月14日 18時