case.132「年越し」 ページ37
▼A
「『お邪魔しまーす!』」
伊「おう!入れ入れ」
12月31日、大晦日。
今日は班長の家に招待され、泊まりで年越しパーティをすることになった。
ナ「みんないらっしゃい。Aちゃんも来てくれてありがとう、ご両親は大丈夫だったかしら」
『はい!』
諸「それより俺たちも来てよかったのか…」
降「絶対に騒がしくなるよ」
伊「いいじゃねぇか!」
ナ「程々にね」
中に入り、早々にキッチンに向かうナタリー。
『…ナタリーさん、手伝いますよ』
ナ「本当に?助かるわ」
どうやらおせちを作っているらしい。
『だし巻き玉子作りますね!私 得意なんですっ』
ナ「じゃぁ、お願い」
リビングでは、既にお酒を開けている同期たち。
『ありゃ…年越す前に潰れるよ。絶対』
ナ「ふふ」
順調に卵焼きを作り、切り分ける。
端っこの部分は切り落とし、つまみ食い。
『んー、美味しい』
ナ「あ。Aちゃん?」
『んふふ、料理はつまみ食いが1番美味しいんですよ?』
ナ「…そうね、」
『?』
ナ「少し前までね、あなたと同じ名前のAって子が友達にいたの」
『…』
ナ「その子とよく料理したり、お菓子作ったりしてたけど、いつもつまみ食いしててね、同じこと言ってた」
そう、涙目に語る。
『…そうなんですか、』
ナ「よく、あなたと重なるの。ごめんね」
『いえ、全然気にしないですよ。大切なお友達だったんですね』
ナ「彼の紹介で仲良くなったんだけど、凄くいい子で姉妹みたいに感じて…、また会いたいな」
『…会えますよ。いつか、』
ナ「…もう、会えないの。いなくなっちゃって」
『ううん、また会える。絶対』
ナ「…」
また、元の姿に戻ったら会おう。
また一緒に料理しよう。ナタリー
ナ「ありがとう」
そして、、、
萩「3..2..1...Happy New Year!」
パーンとクラッカーを鳴らす萩くん。
松「やめろ、萩。一応、他人の家だぞ」
『松田さん、その辺の常識あったんですね』
松「どういう意味だ。おい」
降「なんでクラッカーなんだ。誕生日パーティじゃないんだぞ」
萩「いいじゃん、気分だよ!」
諸「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
『こちらこそよろしくお願いします。はい!』
と両手を差し出す。
諸「?」
『お年玉っ』
松「たかるなクソガキ」
『ケチ、口悪おじさん』
松「あ?」
伊「お前ら新年早々に喧嘩すんなよ…」
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やっち(プロフ) - こんにちは。両方って無いですかね? (2022年10月24日 4時) (レス) @page33 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - 更新待ってまーす^_^ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2022年7月14日 18時