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case.128「クリスマス〜」 ページ33

▼降谷



『どーぞー』


24日、毎年の恒例の如く同期組がAの家に集結。


諸「お邪魔します」

『ヒロ、荷物いっぱいだね。今年はなに作るの?』

諸「とりあえずポトフ。あとはリクエストに応えるよ」

『やったー』

松「食い意地はってんな」

『うるさいな。。ヒロの手料は理美味しいから仕方ない』

諸「フフ.. ありがとう」

降「ヒロ、手伝うよ」

諸「ありがとう、ゼロ」


いつも通り、始まったクリスマスパーティーという名の飲み会。

ヒロとキッチンに入り、リビングで話すメンバーの会話を耳にする。


松「班長、酒なに持ってきたんだ?」

伊「いつもと同じだよ。お前ら特にこだわりねーみてえだから」

『班長、ナタリーと過ごさなくてよかったの?』

伊「毎年のことだろ。ナタリーも今日は友だちと過ごすって言ってたからよ」

『結婚して始めてのクリスマスなのに?』

伊「明日は一緒に過ごすからいいさ」

『いいなぁ、ラブラブだね』

伊「ははっ まあな!」

松「じゃぁ、Aは明日俺と過ごすか」


降「…」


そんな松田の声が聞こえ、思わず手が止まる。


萩「え。俺も行っていい?」

松「なんでだよ」

萩「陣平ちゃんだけずりぃ」

『残念。明日は私も予定があるんだ』

萩「そうなの?」

松「予定ってなんだよ」

『予定は予定よ』

松「誰かと一緒なのか」

『そうだねぇ…。大切な人と』

松「! 男かっ」

『陣平って時々女々しいよね。しつこい人嫌いだよ』

松「っ…るせ!」


『嫌い』と言われれば、松田も黙るほかない。。

しかし、先程のAの発言にやばいのは僕の方だった。


諸「ゼロ?」

降「え…、あぁ、悪い」


止まっていた手を動かす。


諸「大丈夫?なんか顔赤いけど」

降「赤くないよっ」


明日、Aと過ごすのは僕なわけだが…

Aの『大切な人』発言に照れてしまった。

僕ってこんなに初だっただろうか…。




『帰れよ…酔っぱらい』


数時間の飲みで出来上がった約3名。
班長はまだしっかりしてるが、松田と萩原が既に半分夢の中。


『飲み過ぎ。 片付けはやっておくから、送ってあげて』

諸「じゃぁ、悪いけど」

『うん。ありがとう』

降「ほら、松田。立て」


『じゃぁお願いね〜』

諸「あぁ。また」


ヒロが先に出たあと、Aが呼び止めた。


『あ。零』

降「ん?」

『明日のこと、また後で連絡するね』

降「あ…あぁ、、」


悟られないよう、平常心を装ってAの家を後にした。





.

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やっち(プロフ) - こんにちは。両方って無いですかね? (2022年10月24日 4時) (レス) @page33 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - 更新待ってまーす^_^ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2022年7月14日 18時

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