case.122「合流したけど…」 ページ27
▼A
『!』
外に出ると、丁度ヘリがビルにぶつかり墜落した。
駆け寄ると燃えるヘリの近くに零を見つけた。
少し先には意識のないプラーミャが倒れている。
『零!』
諸「A!」
『ヒロ、みんな』
諸「大丈夫!?怪我はっ」
『大、丈夫…』
ヒロがこんなに焦ってるの珍しい…。
降「僕のほうが重症だ」
『あ。零、大丈夫?』
降「軽いな」
『これ、プラーミャの…?』
零の目の前には壊れたスマホがひとつ。
降「あぁ、これで爆発は防げるだろう」
諸「ゼロ、立てるか?」
降「すまない、ヒロ」
中「君たちは早くここから離れなさい」
そこへ、村中さんが現れた。
『村中さん、』
中「あとは俺が引き受ける。そっちのふたりは公安の人間だろ」
諸「!」
降「何故それを…」
村「刑事の勘だよ。もっとも、婚約者にはこの勘は働かなかったようだがな。目暮たちには黙っておくさ。…生きていればな」
村中さんの視線の先には、ランタンが割れて液体火薬が徐々に流れて行く。
松「おい、まずいぞ…このままじゃ」
『…!』
プラーミャの近く、エレニカさんたちが近づいてき倒れるプラーミャに拳銃を向けた。
『待って!』
エ「! 退け!邪魔するならお前も撃つ!」
拳銃を構える彼女の前に立つ。
『…』
エ「っ…、私は、夫も息子も奴に殺された。このままじゃ気が済まない!」
『…あなたが今ここでプラーミャを殺しても、恨む人はいないかもしれない…。でも殺したところで旦那さんも息子さんも戻らないでしょ』
エ「っ」
『憎しみからは憎しみしか生まれないよ。どこかで終わらせなきゃ』
そう言って銃を握るエレニカさんの手を包んだ。
エ「!」
『ここで終わりにしよう』
エ「うっ…」
その場で声を上げて泣き崩れるエレニカさんに、村中さんが言った。
村「必ずこの者には罰を与える。だから信じて欲しい、日本の警察を」
『…エレニカさんお願い、手伝って。これ以上犠牲者を出さないために』
エ「…」
萩「Aちゃん、早くどうにかしないと」
伊「このままじゃ、マジで渋谷が火の海だぜ」
松「機械使ってねーから、俺も萩もどうにも出来ねぇし」
『考えがある。ヒロ、零のことお願い』
諸「Aは」
『陣平たちも手伝って!』
ヒロに零を任せ、ある場所に向かう。
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やっち(プロフ) - こんにちは。両方って無いですかね? (2022年10月24日 4時) (レス) @page33 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - 更新待ってまーす^_^ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2022年7月14日 18時