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case.111「いや、予想以上に多いんですけど」 ページ16

▼A



高木刑事たちの後をつけて、地下鉄を抜け、更に奥の扉に入っていった。

中にはジャック・オー・ランタンの被り物と黒マントを着た人たちがそこかしこにいた。
スポットライトが当たるその中心に帽子を被った人物と麻酔で眠って椅子に縛られている千葉刑事がいた。


『地下貯水槽…』

萩「こんなにいたの…、あの帽子被ってるのがリーダーかね?」

『多分ね』


二階の通路で身を屈め、様子を伺う。


「被り物を取れ」

高「やれやれ、とんだハロウィンだな」


陣平に寄せた口調で話す高木刑事。


萩「高木ちゃん、なりきってるねぇ」


高「聞かせてもらおうか、こうまでして俺を呼び出した訳をよ」

「手荒な真似をしてすまなかった」

高「刑事(デカ)を拉致ってどの口が言うかね」

「松田刑事、分かってくれとは言わない…だが我々にはもうこれしか手がないのだ」


そう言うと、帽子を被った人物は被り物を取り捨てた。


「<おい、エレニカ!何をしてるっ>」

エ「私の名前はエレニカ・ラブレンチエワ。プラーミャを追ってロシアから日本に来た」

「<エレニカ!どういうつもりだ!顔を晒して名前まで…っ>」

エ「<奴をこの手で捕まえるためだ>」

高「なるほど、そこまでされちゃぁ話を聞かない訳にはいかねえな」


『…』

萩「なにしてんの?Aちゃん」

『しっ』


私はスマホを取り出すと、現状を録画した。
それはそのままライブでUSBを差し込んだ風見たちが見ていたモニターに映されるはず…


エ「プラーミャは特殊な液体火薬を使う恐ろしいテロリストだ。私の家族もまた、奴に殺された…。ここにいる者たちは皆、あの忌まわしい爆弾で大切な人を殺された。そしてプラーミャへの復讐を誓い、共に立ち上がった同志だ」

「<…わかったよ>」


そして、エレニカが隣の人物に目配せをすると、察したのか次々と被り物とマントを脱ぎ捨てていく。




case.112「明るみになっていく」→←case.110「陣平を例えるなら…」



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やっち(プロフ) - こんにちは。両方って無いですかね? (2022年10月24日 4時) (レス) @page33 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - 更新待ってまーす^_^ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2022年7月14日 18時

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