殉職したはずの同期がJK満喫してたんだけど！ 3 (ページ14)

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case.109「犯人の名前分かってたのか！」ページ14

▼A

そのまま本題に入る風見。
前方の画面に映し出されるパソコンの画面に男の写真が映った。

風「先日、君たちが逮捕した爆破犯が何者かの手引に寄って逃走した」

あれ、この爆弾魔って数年前に萩くんと陣平殺しかけた男じゃないか。

風「降谷はこの男を追跡中、何者かに襲われ首輪型の爆弾をつけられた」

高「それで、その逃走した男は」

風「降谷がつけられた同型の爆弾が爆発し、死亡した。一連の動きは何者かによる罠だと見ている。降谷をおびき出すための」

目「一体なに者なんだ。君らは突き止めているんだろう」

風「正体不明の殺し屋だ。性別、年齢、国籍全て不明。世界中で活動しているが拠点はロシアで"プラーミャ"という名で恐れられている」

『プラーミャって、ロシア語で炎って意味ですよね。その人の爆弾って、爆発するとどんな感じになるんですか』

風「燃焼力、爆破力共に非常に強い。液体が混ざりあった瞬間に爆発し一気に燃え広がる」

『それって、警視庁前の爆破の時と同じ…』

佐「警視庁前のって、外国人の？」

『はい。確か、被害者が持ってたタブレットから一気に』

高「じゃぁ、警視庁前の爆破の犯人もプラーミャってこと？」

『恐らく』

目「だが何故、わざわざ警視庁前で」

『あの外国人、松田さんの名刺を持ってましたよね。ってことは、松田さんに会いに来たんじゃないですか？リスクを犯してでも彼の協力が必要だった』

佐「つまり、あの被害者と今回千葉くんを拉致した犯人は何らかの繋がりがある…」

風「今日の雑居ビルの爆破事件だが、それもプラーミャの特殊爆弾が使われた可能性が高い」

目「Aくんたちが来たのはプラーミャにとっても予想外だった。本当はそこで村中夫妻を…、彼には脅迫状が届いていたからな」

高「ただ、外国人焼死事件と千葉の拉致事件がどう関わってくるのかまだ分かってません」

目「…とにかく、今は千葉くんの救出が最優先だ。高木くんはこの爆弾の解体方法を頭に叩き込んでおけ。解析はできてるんだよな」

風「すぐ資料を用意する」

高「わかりました。…と、言いたいとこですが、僕、科学工学系が全然ダメで、その上不器用なんですよ…」

『え…』

大丈夫か、この人…。
よく陣平に成り代わるって買って出たな。

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