case.26 ページ27
*A
コ「…エレニカさんの兄、オレグさんが持ってたタブレット、あれも罠だったんだね」
プ「その通り。わざと盗ませたタブレットを持って仲間のところに戻ればそこで起爆させナーダ・ウニチトージティを吹き飛ばせる。だが奴はずっと単独行動をして松田にすべてを話そうとした。松田はもう死んでるというのに」
ヘリの音が近づく。
プラーミャが拳銃を向けた為、私ももう一度構え直す。
コ「タブレットに仕掛けたGPSでマークしてたあんたは、警視庁に駆け込まれる前に爆弾を起動させたんだね」
プ「タブレットに仕込んだ"東京"というキーワードに奴らはまんまと食いついてくれたよ。しかし、あの男が私の肩にある弾丸にまで気づいてたとは、誤算だったよ」
コ「オレグさんの残したメモでわかったよ。銃弾と肩」
『3年前あんたが降谷に撃たれたのも肩だった』
プ「取り出そうとすると神経を傷つけ腕の動きに支障が出ると言われてね」
コ「精巧な爆弾を作るあんたには致命傷だ。だから取り出すのを諦めた」
『その代償で右腕が上がらなくなったってことか』
ヘリが旋回して屋上に停まる。
コ「仕掛けた爆弾はどこにあるの?」
プ「今更知ってどうするの?」
『あんたの正体は警察やナーダ・ウニチトージティ含め多くの人に知られた!もう爆発させる意味はない』
プ「言ったはずだ。私の正体を知るものは誰ひとりとして生かしておけない」
「のこのこと馬鹿な奴らだ。ハロウィンの飾りくらいにしかおもってないんだろう」
『!』
その時気が付いた。
見回りの時に頭上に飾られたピンクのランタン――。
『まさか、あのランタン!』
プ「ダミーを含めた2色の液体火薬を道玄坂、宮益坂などに配置しておいた。液体は一番低い場所…つまり、スクランブル交差点に向かって流れていく」
コ「なるほど…渋谷の高低差を利用したってわけか」
プ「混じり合った液体火薬が、かつてないほどの大爆発を引き起こすだろう。そして私の正体を知るものは誰ひとりとしていなくなる」
高笑いをしながらヘリのドアの前に立つプラーミャ。
「それが聞きたかったんだよ」
プ「!」
その時、ヘリの中からひとりの人物が現れ、プラーミャの持っていたスマホを蹴り上げるとヘリのプロペラによって粉々にされた。
そして、肩に掌底を叩き込むと鈍い音がして地面に転がるプラーミャ。
プ「あ"あぁ!」
『…!』
プ「お前は…、降谷零っ」
『零!』
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明里香(プロフ) - 24話、発泡じゃなくて、発砲です。 (2022年6月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
黒川朱梨(プロフ) - ハロ嫁1回見たけどまた見たくなって6月4日に友達とまた見に行く〜 (2022年5月27日 20時) (レス) id: 797f69dd21 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - めっちゃ最高でした!警察学校時代の話も書いてほしいです! (2022年5月21日 23時) (レス) id: eeb1c37571 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 間違ってたら申し訳ないです!6話目のとこ電話じゃなくて電波じゃないですか?(-ω-?)映画だと電波って言っていた気がしたので、気になってしまいました。 (2022年5月9日 9時) (レス) @page7 id: 0ebb2ff8a9 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼんだま(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます!書けたら他の映画とかも書こうと思います! (2022年5月9日 3時) (レス) id: c5bc469cff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2022年5月6日 6時