case.19 ページ20
*コナン
警察署から離れた頃、東條刑事を見上げ口を開いた。
コ「東條刑事、諸伏って人のことだけど」
『…、』
その言葉に立ち止まり、俺を見る。
コ「なんで亡くなったの?」
『……知らない』
コ「本当に?それとも、何か言えない事情でもあるの?」
『本当に知らないの…』
コ「…」
そういう彼女は、悲しげに目を伏せ歩道橋の手すりに寄り掛かる。
『零も、話してくれないんだよね』
コ「そうなんだ…」
その時、彼女の携帯がなった。
『…フッ、噂をすれば』
コ「…」
『そっちから連絡してくるなんてね』
<降「一刻も早く伝えたくてね」
『今コナンくんも一緒だよ』
彼女は俺の目線にしゃがむと、スマホをスピーカーにした。
<降「プラーミャを追う組織の情報を掴んだんだ。組織の名前は"ナーダ・ウニチトージティ"。ロシアからヨーロッパにかけてネットワークを持ち、独自にプラーミャを追跡してたようだ」
ナーダ・ウニチトージティ…、ロシア語で「息の根を止めねば」
プラーミャの息の根を止めるということか
<降「リーダーはエレニカと名乗る女性。プラーミャへの煮え切らない各国警察の対応に苛立ちを募らせた彼らは、報復のため組織を立ち上げたんだ。だた、いかに民間組織とはいえ、プラーミャにとっては嫌な相手だ。世界中どこまでも追って仕事を邪魔するのだから」
コ「日本で起きている爆破事件も関係してるのかも、外国人焼死事件や雑居ビルの爆破…」
<降「…ビルの爆破については僕も少し引っかかるんだ。僕なら時限式じゃなく無線式を使う」
コ「そして今度はわざわざ警察に連絡を入れてきた。プラーミャには何らかの意図があるはず」
『それもそうだけど…零に爆弾をつけた理由もわからない。3年前の復讐ならおびき寄せたあの場所ですぐにやるはずでしょ?(まぁ、私にとっては不幸中の幸いではあるんだけど…)』
<降「それについては僕もずっと考えているんだ」
『爆死事件のメモは見た?あれが何を意味してるのかもまだわかってない。でも結婚式まで時間がないんだよ』
焦りが出たのか、少し早口になる東條刑事。
<降「…A、あいつが言ってたろ。焦りこそ最大のトラップだって」
『…そうだったね、』
コ「…」
そのやり取りに、彼女はフッと優しく笑う。
『零、』
<降「A、大丈夫だ。君も、僕も」
『…信じてるよ』
<降「あぁ、、健闘を祈る」
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明里香(プロフ) - 24話、発泡じゃなくて、発砲です。 (2022年6月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
黒川朱梨(プロフ) - ハロ嫁1回見たけどまた見たくなって6月4日に友達とまた見に行く〜 (2022年5月27日 20時) (レス) id: 797f69dd21 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - めっちゃ最高でした!警察学校時代の話も書いてほしいです! (2022年5月21日 23時) (レス) id: eeb1c37571 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 間違ってたら申し訳ないです!6話目のとこ電話じゃなくて電波じゃないですか?(-ω-?)映画だと電波って言っていた気がしたので、気になってしまいました。 (2022年5月9日 9時) (レス) @page7 id: 0ebb2ff8a9 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼんだま(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます!書けたら他の映画とかも書こうと思います! (2022年5月9日 3時) (レス) id: c5bc469cff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2022年5月6日 6時