case.10 ページ11
*A
マスクを追いかけ、そのまま最上階まで登ると階段の屋根を登って屋上に出た。
拳銃を構えて塔屋の壁伝いに周りを確認していると、背後から気配。
『っ…!』
マスクに拳銃を向けるが、同時に投げてきたソレ。
『手榴弾…!』
とっさに手榴弾を掴み宙に投げる。
直撃は免れたものの、爆風で飛ばされ壁に激突する。
『っ…、』
「…」
痛みで動けないでいると、マスクが近づき落とした拳銃を拾う。
そしてこちらに銃口を向けると引き金に指をかけた。
『…っ!』
銃声がしたと同時に目を瞑るが、痛みはやってこない。
ふとマスクをみると、右肩を打たれ拳銃を落とす。
降「はぁ、はぁ…A、無事か!」
『れい…』
マスクは屋上から飛び降り逃げた。
それを零が追いかけようとするが引き止める。
降「くそっ」
『零、やつは手負いだから、あとは任せよう』
降「っ…大丈夫か」
『うん、助かった』
零に支えられ、陣平たちのところへ戻った。
『ごめん、取り逃がした』
伊「大丈夫か!A」
『大丈夫』
降「そっちの状況は」
松「こっちもあんまりよくねーな。ここは俺に任せて、周辺の人達を避難させろ」
諸「でも…」
松「いいから行け!あと3分だ!ガス漏れとかなんとか言ってビルの周りから非難させろっ」
降「わかった。行くぞ、ヒロ」
諸「わかった」
松「…。班長もだ」
伊「チッ…わかったよ」
『陣平。…さっきのあれ、まだぶん殴ってないから』
松「…」
『下で待ってるから』
松「フッ…約束はできねーな」
そんな陣平を見届けて4人で先に降りて避難誘導をする。
一通り終えた後、陣平を待つようにビルを見上げる。
彼が言っていた3分を過ぎた。が、爆発は起きていない。
すると、中から陣平の姿が見え全員安心した。
松「とっさに真似したら上手くいったぜ。墓参りのお礼かな…」
陣平が手を出し、5人でハイタッチをした。
* * *
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明里香(プロフ) - 24話、発泡じゃなくて、発砲です。 (2022年6月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
黒川朱梨(プロフ) - ハロ嫁1回見たけどまた見たくなって6月4日に友達とまた見に行く〜 (2022年5月27日 20時) (レス) id: 797f69dd21 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - めっちゃ最高でした!警察学校時代の話も書いてほしいです! (2022年5月21日 23時) (レス) id: eeb1c37571 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 間違ってたら申し訳ないです!6話目のとこ電話じゃなくて電波じゃないですか?(-ω-?)映画だと電波って言っていた気がしたので、気になってしまいました。 (2022年5月9日 9時) (レス) @page7 id: 0ebb2ff8a9 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼんだま(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます!書けたら他の映画とかも書こうと思います! (2022年5月9日 3時) (レス) id: c5bc469cff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2022年5月6日 6時