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Case.04 ページ5

◆A


エ「あのさぁ、そろそろ時間じゃない?」

牧「あぁ…総員、配置につけ!」


その言葉に、直美さんたちは自席についた。


牧「すみません、レオンハルトはここに来るまでヨーロッパ各国の警察と色々あったらしくて…」

『…』

牧「ファーストアクセス!」


巨大なモニターに時間が表示され、10時になるとヨーロッパ各地の防犯カメラ映像が映し出された。


白「これでヨーロッパ中の防犯カメラが確認できるわけですか」

黒「それも顔認証付きでな」

『へぇ、顔を認識して瞬時に個人情報が表示されるんですね』

牧「他にも様々な技術が使えます。そのひとつ、直美が作った『老若認証』をテストしてみます」

『老若認証…?』

直「私はイタリア人の父と日本人の母の間に生まれ、アメリカで育ちました。私の子供の頃の写真でテストします」


画面には、幼い頃の直美さんの写真が映され、その写真から計算された骨格ができた。


直「骨格から老化や若返りを計算し、その顔をCGで作成、それと合致する顔を顔認証で探す。これが老若認証です」


作られたCG骨格から、警視庁からここに来るまでのカメラに写った直美さんが画面に映し出される。


黒「長期の逃亡者や誘拐の被害者をこのシステムを使って世界中追う事ができます」

『すごい…』

コ「…」


でも、もしこれでコナンくんや哀ちゃんを調べられたら…。


牧「15分の休憩のあと、各設備のテストを行います」

直「皆さん、コーヒーはいかがですか?」


直美さんが声をかけるが、白鳥さんと黒田警視正は牧野さんと話し込んでいて気づいてない。


コ「ぼく聞いてくるよ」


コナンくんが白鳥さんのところに聞きに行き、戻ってきた。


コ「砂糖入りをこれだけ」


コナンくんが人差し指と親指を立てる。


グ「OK。砂糖入りをひとつね」

コ「『…』」

直「ふたつよ。コナンくんはジュースでいい?」

コ「んと、アイスコーヒーってある?」

直「あら、コーヒーが好きなの?いいわよ」

『私、手伝いますよ』

コ「僕も」


直美さんとグレースさんと4人でコーヒーを用意しに行く。
先にふたりがでて残りのコーヒを持って個室を出た。


『あれ、直美さんは?』

グ「トイレよ」

『コナンくん、大丈夫?』

コ「うん」


個室を出てすぐ、ふたりの清掃員とすれ違う。


『!』

「!…」


そのひとりと目が合うと、帽子を深くかぶり直していた。


「…(なぜここに…)」

『…』


なんでここにいるんだ?



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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2023年4月23日 1時

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