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Case.03 ページ4

◆A


桟橋の先の階段を上ると、広いプールの様なスペースにでた。


コ「わぁ!広ーい!」

白「大きい、穴?」

直「ここが入口なの、見てて」


すると、ザザーっと音を立てて水面が波打ち盛り上がると
そこから建物が現れた。
目の前に現れたのは円錐台形の建物。


『すご…』

牧「ここがエントランスです。実は施設の大半は海中にあるんです」

『海中にあるのは膨大な機械を冷やすためですか?』

牧「その通り、よく分かりましたね」

コ「この刑事さん、機械が得意なんだよ」


エントランスに入り、エレベーターで降下していくと
ガラス張りのエレベーターから海中が見えた。


牧「メインルームはこの下になります」

『…あの回ってるのってなんですか?』


何やら、建物の周りをゆっくり回るリンクが見えた。


直「あれは、潮の流れで発電するリングです。この辺りは黒潮が強いので」


エレベーターが到着した。


牧「この階はスタッフ用の居住エリアになってます。メインルームはこの先です」

『…海の中とは思えない』

コ「うん、凄く広い」


すると、どこからか少し不気味な音がした。


白「ん?これは?」

『ザトウクジラですね。聞いたことあります。ザトウクジラは歌うって』

コ「ソナーが探知したの?」

直「コナンくん物知りね!」


通路を歩いていくと、その先に大きな扉が見えた。


牧「御足労おかけしました。こちらがメインルームです」


扉が開くと、広い空間に、中央には天井近くまである巨大モニター。
その周りにはコンピュータを制御するコンソールがずらりと並べられていた。


牧「ではメインスタッフを紹介させてください。フランス出身のグレース、ドイツ出身のレオンハルト、インド出身のエド」

直「あとは私、直美・アルジェント」

牧「以上のエンジニアが任務に当たっています」

白「あの、これは日本全国にある警察の防犯カメラですか?」

牧「ええ、これに今日、ヨーロッパの防犯カメラが繋がるんです。今後は世界中のカメラが接続予定です」

『さすがインターポールの施設』

レ「そうだ。ここはインターポールだ。なのになんで日本の警察がいる!」

グ「フランクフルトで侵入事件があったからでしょ」

レ「最新の技術を日本の警察にだけ公開するなんて不公平じゃないか」

牧「日本はインターポール加盟国だ。必要があれば技術を提供するのは当然だ」

レ「フン…ここのトップが日本人だから日本贔屓ってわけか」




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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2023年4月23日 1時

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