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12.同期たち ページ12

▼A



『ここか』


柱合会議から数日後……
ある部屋の前に着くと、中から騒がしい声が聞こえた。


炭「善逸! ちゃんと薬飲まないと手足が短いままだぞ!」

善「もういやぁ! その薬まずいんだもーん!」

炭「せっかく しのぶさんたちが善逸のために調合してくれたんだぞ! 飲まないと」


『……騒がしいな、、』


ノックをして扉を開けた。


『こんにちは』

炭「…あ、A!」

『炭治郎、怪我の具合は?』

炭「あぁ、もうかなり治って明日から機能回復訓練に入る予定なんだ」

『そう、良かった』

善「…炭治郎!なに?!その子!知り合い!?」

炭「俺たちの同期のAだよ」

『あ、黄色い頭の子。最終選別で見かけたの覚えてるよ』

善「俺、我妻善逸! よろしくねーAちゃん!」


ニコニコと短い手を伸ばして握手してきた。


『あっちで寝てる猪くんも?』

炭「あぁ、嘴平伊之助。同期だよ」

『最終選別では見かけなかったけど……』

善「あいつ、誰よりも早く入山して下山した超せっかち野郎」

炭「あ、そうだ。この前はありがとな」

『え?』

炭「禰豆子のこと、庇ってくれて」

『…ううん』

炭「ところで…Aの羽織、柱にいた煉獄さんと同じような模様だけど」

『私、昔 炎柱に拾われてそのまま育ててくれたから』

善「えっ! ってことは、継子!?」

『まぁね』

炭「そっか、それで柱の人たちとあんな対等に話せてたのか」

『杏寿郎さん、みんなに好かれてるから』
『これから任務なんだ。炭治郎たちも訓練頑張ってね』

炭「あぁ。Aも気をつけて」

『うん、ありがとう。善逸もちゃんと薬飲まなきゃだダメだよ』


『伊之助にもよろしく』と言い残して蝶屋敷を後にした。



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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2023年2月27日 22時

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