episode´9 ページ10
「はあ...」
「だからごめんて 笑」
「いいんだよ別に!負けたことじゃなくて火曜日を定休日にした人を恨んでるの」
ため息をつく私にまた唐山が謝罪する。
私は唐山のせいじゃないと、必死でいう。
本当に、そうだよ。
唐山が謝る必要なんて全然ない。
別に、唐山に対しては殺意などない。
私が殺意を抱くとしたら、定休日を作った人だ。うん。
どのみち、村本に説明しなければいけないので、私にとっては少し気まずい。
村本は何て言うだろう?
笑ってくれるのだろうか...
「はあーしんど。」
「チャイムなった。」
そうこうしている内に授業は終わった。
私は直ぐに、村本の元へ駆けった。
「ねえ、村本。怒らないでね?」
「?」
「わたし、約束破っちゃった。ごめん。」
「ん?約束...?カイワレ大根のこと?」
「そう。火曜日に出来なかった。」
村本から笑顔が消える。ごめん。
「そっか...」
「本当ごめん。」
と思ったら、また笑い出す。
ちょっとドキッとしたじゃねえか。
「いいよ!じゃあ俺の水やりの時一緒に行ってくれる?」
「あ!その手があったか。」
「うん、俺も小西の時行くからさ。
あ!あと進藤の時とか唐山の時とかも行こうよ!みんなで行こうよ!」
「っ!そうだね!!ありがと村本!」
新しいことを考えて、私を笑顔にさせてくれる。
だから、好きなんだ。
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作者名:みなみなさんさんみなさんさん。 | 作成日時:2015年8月27日 0時