episode´5 ページ6
｢今日は6時間目体育だったー
お疲れじぶーん！｣
1人で言う。
今日は6時間目が体育で、制服に着替えず、体育着のまま終学活をして部活に行ける。
つまり、更衣室で着替える手間が省け、村本と一緒に部活に行けるのだ。
｢村本どこかなー｣
｢あ、小西！いた｣
村本を探していると私を探していたらしく後ろにいた。
｢部活一緒に行こー｣
｢俺も誘おうと思ったんだ。行こう。｣
階段を下る。
そろそろ私達が両想いだということがバレてきた。
まあ、それでも付き合ってないからいいんだけど。
言い訳できる。
｢じゃあ、また明日ね｣
｢おう、じゃあな。｣
昇降口で靴を履く。
校庭で別れる。
部活が一気に面倒くさくなる。
はあ...
めんどくせー
｢うおっ｣
｢やっほ！｣
一人で歩いていると、後ろに阿部坂に突進されてバランスを崩した。
阿部坂はテニス部の部長候補。
すごいテニスが上手。
クラスは1組で、別々。
｢阿部坂。久しぶりだね｣
｢そだねー！さっき階段で見たよ｣
｢んえっ！声かけてよお｣
｢だってほら...その...ラブラブだったしー｣
｢いいよ別にー
三人で話した方が楽しいよー｣
｢んなことないわ！私だけ反逆者みたいになるわ。｣
｢ははっw｣
｢そいえば、もう先輩達引退しちゃうね。
なんか、悲しいなあ...｣
｢わたし達の時代が来るぞ｣
テニスコートに着き、日焼けどめを塗だくりながら阿部坂が言う。
｢でも、確かにね...なんか、悲しくなるわあ。｣
私も言う。
先輩達が引退するのは悲しいけど、私達が最前線で活躍できる時代が来るのだ。
村本だって。
そう考えると、ほんのちょっと待ち遠しい。
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作者名：みなみなさんさんみなさんさん。 | 作成日時：2015年8月27日 0時
