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episode'2 ページ3

「あああああ...もう...」
「うるさいから静かにして。」

始業式が終わり、休み時間に本をたしなむ進藤の周りをうろつく。
朝には振られて、その振られた相手と一年間は同じ教室だ。
その時、後ろからがしっと肩を掴まれた。

「ぎゃあああああなに?!」
「うるせえ!小西!」

進藤に怒られたけど、ビビったんだもん。

驚き振り返ると、そこに居たのは村本くんだった。

「え、なに...?」
「さっきの、まだ返事してないよな...?」
「ああ、いいよ別に。
noってわかってる答え聞いても意味ないし。」

律儀なやつだ、全く。
ますます、好きになるじゃん。

「なんで、noって決めつけんの?」
「は?」
「いや、俺は別に、noってわけじゃ...」

進藤が本から視線をあげニヤニヤしている。
きっと、私の顔はすごく赤いだろう。
でもそれ以上に村本くんの顔も赤かった。

「こ、、これっ!」
「えっ」

村本くんは私に何か紙を渡してきた。
そしてそのまま、走り去って教室を出ていってしまった。
私は村本くんから受け取った紙を見て、言葉を失う。

「紙、なんて書いてあったの?」 
「やばい、わたし、鼻から血でそう...」

進藤が私から紙を奪い取りじーっと見つめた。

「やっぱ、告白してせいかいだったじゃん?」
「...うんっ!」

『俺も好きだから。』

紙には、村本くんの下手くそな字が、そう書いてあった。

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設定タグ:恋愛 , オリジナル , 学校   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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作者名:みなみなさんさんみなさんさん。 | 作成日時:2015年8月27日 0時

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