運命が動き出す9 4月2日編2 ページ21
時「僕は
霞の事が
好きなんだ」
霞『…時透君の気持ちはよく分かったよ。でも、明日もあるか分からない分際で、恋なんてしてもいいの?それと、何で私に…?』
時「霞だから言ってるんだよ。それに、“明日があるかどうかも分からない分際”だから気持ちを伝えてるんだよ」
霞『な、んで…、』
時「明日があるか分からないから、生きている内に気持ちを伝えたい。返事が「ごめんなさい」だったとしても、気持ちを伝えられたなら僕はそれで満足だよ。…霞は?」
霞『…………………………』
時透君は気持ちを打ち明けてくれた。
だったら、私はそれに応えなければいけない。
霞『…初めは少し冷たい人だなって思ってた。だけど、機能回復訓練にも来てくれたり、今日だって、お出掛けに誘ってくれた。柱に入ったばっかりだから、心細かったけど、時透君が居てくれたから、嬉しかった。自信を持てた。
…私も 時透君が 好きだよ』
勇気を持った割には、声が震えた。
時透君が少し視線を下に向け、遠くを見るかのようにして話し出した。
時『…僕はね、霞の明るいところや素直なところに引かれたんだ。僕は初め、他人なんてどうでもいいと思っていたんだ。でも、霞の言葉は、誰かに似ていたんだ』
霞『…“有一郎”は、空で見ていてくれてるのかな』
思わず空を仰いだ。
時「どうしたの?」
時透君が不思議そうに私の顔を覗き込む。
霞『何でもないよ。…もう2度と、“大切な人を…になんか……な……ら”』
時「霞、本当に大丈夫?」
今度は心配そうに覗き込んでくる。
霞『だーから大丈夫だって!さっ、もう少し桜を見て回ろうよ!』
時「全く…訳わかんないんだから…」
時透君が何かぶつぶつ言ってるけど、聞かなかったことにしよう。
霞『もう少しだけ、思いっきり楽しむかー♪
ねっ、“無一郎”!』
時「…。はぁ、しょうがないなぁ。霞は」
いきなりの“無一郎”呼びにびっくりしたみたい
霞 ニヤニヤ
時「ちょっと、そのニヤニヤ気持ち悪いんだけど」
霞『えっ、酷い!』ガビーン
時「可愛い」ナデナデ
霞『ちょっ…!』
2人の影は夜の桜の中へと消えていった
−作者より−
はい!これにて、運命が動き出す編は終了致します!これからは、無一郎と霞Aさんの“両想い“の恋のお話となります!それからそれから……とその前に、字数が2000字いってる?!では、またお会いしましょう!さよなら〜っ!
お知らせ(宣伝)とお願い 作者より→←運命が動き出す8 4月2日編1
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作者名:こえさく | 作成日時:2021年4月18日 10時