検索窓
今日:9 hit、昨日:1 hit、合計:3,702 hit

ページ7

.




伊「 …そーゆーこと 、」





.





そう言うと その人 、…伊野尾さんは 、全てを悟ったような目で 。




私の体からぱっと手を離す 。






.







やっと見つけた 、探していた " 誰か " 。





まあ 、押し倒されるなんて想定外だけど 、これでやっとあの最低な日々とばいばいできるんだ 、






そう思ったのに 、






そんな軽蔑するように 、隅まで舐め回すように目を細めて見つめるから 。











「 やっぱり 、だめ? 」








自由になった体を起こして 制服を整えながら聞く 。





よっぽどの衝撃だったのか その人はピクリとも動かない 。







ねぇ 、って もう1回声をかけようとしたら 、








伊「 …もし 、だめって言ったらどうすんの ? 」









近いようで遠いどこか一点から視線を逸らさず呟く 。









「 そりゃ…家に帰るよ 、」



ふふ 、と 自分でもぎこちなかったなって感じるほどの僅かな笑みを零して 、






伊「 家族は 、待ってるの? 」



「 待ってないとは思うけど 、」







ぶっきらぼうに吐き捨てる 。





家族なんて幸せな呼び方 、あの人たちには相応しくない 。



.


.




家族っていうのは 、もっとこう 、温かくてきらきらしてて落ち着ける場所 。





って 、泊めてくれないならもう用はないし 、それなのに長く居座るのも悪いし 、








立ち上がって玄関に向かう 。









「 んじゃ 、お邪魔しました 、」








そうすると 、また 、手を掴まれる同じ感触 。








.

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
20人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:つむぎ . | 作成日時:2017年6月4日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。