今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:3,701 hit
小｜中｜大
２５ ページ25
.
伊「 はい、あげる。」
満足そうな顔で渡されたのは黒い猫。
結局、なかなか取れなくて、もういいよって何回も言ったのに。
だめ、取るの、って頑なに言うから隣で応援するだけ。
やっとの事で取れたそれはやっぱり可愛くて、手にしたら少しだけ頬が緩んでしまった。
「 …ありがとう 」
伊「 んぇ、素直じゃん。」
ってケラケラ笑う彼。
たまにちょっと小馬鹿にしてくる感じ、いい気はしないけど、もう慣れた。
…それにしても、
「 なんで2個？」
私にくれた黒いのとは別に、彼の手にも白い猫。
先に黒いのが取れて、その後も、もう一個取るから待って。って頑張ってたっけ。
伊「 だめ？」
「 いや、だめじゃないけど… 」
伊「 いーじゃん、おそろい 」
じゃーん、って私の目の前にかざす白猫。
目を細めて口角を上げて、とてつもなく満足顔。
それを見たら、そうだね、って笑っちゃった。
伊「 早くつけなよ、カギにさ。」
そうしよう、と思ったけど、
あれ、そういえば…、
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つむぎ . | 作成日時：2017年6月4日 19時
