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ゲームセンター初心者の私は伊野尾さんについて行くだけ。
それを察したのか伊野尾さんは何も聞かずに次々とゲームの台を見て回る。
伊「 ん、これいいじゃん。やろ?」
ほらほら、すわって。って言って私を座らせたのは、カーレースのゲーム。
隣に伊野尾さんも座って、負けねえぞーって。
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「 ん〜〜!もう1回!」
伊「 下手っぴなんだよなーA、 」
気がつくと3回目が終わっていた。
負け続けてばっかりで悔しくて、何度もリベンジをお願いした結果だ。
伊「 こりゃ将来車なんて運転させられねーな、 」
くす、と笑いながらも、じゃあ次で最後ねってまたお金を入れてくれた。
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で、4度目も撃沈。
やっぱり悔しいけど、
伊「 また俺の勝ち〜!」
って見たことない表情で無邪気に喜ぶ彼を見ていたらそんなのどうでも良くなった。
「 もうやーめたっ、」
ぴょん、と椅子から降りると目の前にあるクレーンゲーム。
「 …っ!」
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作者名:つむぎ . | 作成日時:2017年6月4日 19時