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それからどのくらいそうしていただろう。
特に会話する訳でもなく、伊野尾さんは適当に車を走らせる。
私も変わらずぼーっと外を眺める。
と、
「 あっ 、」
少し先に見つけた建物。
大きな看板が存在感を高める。
伊「 …びっくりした。なによ 、」
「 ここ 、行きたい 」
なんて、その建物を指さした時にはもう通り過ぎてしまって。
まあいっか。急だし、行って何する訳でもないし。
伊「 え、どこ。」
少しだけ後ろを振り向く伊野尾さん。
もういいよ、って言おうとすると
伊「 あー、おっけ 」
それだけ言うと、どこかUターンできるかな〜なんて一人で喋って。
伊「 そーゆーの好きなら早く言ってよー。どこ行こうかめっちゃ考えちゃったじゃん。 」
けら、と笑う伊野尾さんはなんだかほっとした表情にも見えた。
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作者名:つむぎ . | 作成日時:2017年6月4日 19時