１４ ページ14
.
伊「 どうだった? 俺の特製ラーメン 」
「 どうって…お湯入れただけじゃん」
食べ終わった後 自慢気に聞いてくる伊野尾さん 。
そんな勝ち誇ったように言われても所詮カップラーメンだし 。
って 、久々に誰かと食べるご飯はなんだかあったかく感じたのも事実なんだけど 。
.
.
伊「 そだ 、シャワー浴びる？」
「 えっ、あー……」
伊野尾さんはこれからシャワーを浴びるのだろうか 。
タオルと着替えを持って声をかけてきた 。
伊「 あ、一緒に入ろうってわけじゃないからね？」
それくらい知ってるわ 、と伊野尾さんを軽く叩く。
「 今日浴びてきたからいい 。」
伊「 そ 。じゃあ俺浴びてくるけど…覗くなよー」
そう言い残すとけらけらと笑ってお風呂場へと向かっていった 。
「 のっ…覗かないし、ばか！」
慌てて立ち上がりそう言い返したものの 、何言ってんだ と呆れてまた座り直す 。
そういえば初対面でベッドに押し倒してきたような人だ 。
シャワーなんて浴びさせてもらったら何してくるかわからない 。
「 浴びなくて正解だったかも 。」
まあ、そんな悪い人には見えないけど 。
静かな部屋にはシャワーの音だけが響く 。
昨日初めてあった知らない人と 、連絡先の交換もして 、一緒に暮らすことになって 、
今更だけど 変な感じがしてきた 。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つむぎ . | 作成日時：2017年6月4日 19時
