ハイキュー!!【灰羽リエーフの幼馴染みは】「お前イケメンだよな～」『そうか？(ｲｹﾒﾝｽﾏｲﾙ』全-貴「イケメン(ﾄｩﾝｸ」←【イケメン女子でした。】 (ページ49)

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合宿-2-~83~ ページ49

「カッコいい?」

その言葉を聞いた瞬間俺は思った。

あ、やっぱりこの人単純だな、と。←

ぺちゃっとしているからと言って単細胞は変わらなかった、と。←

半分復活半分しょぼくれの光先輩は期待するように俺をちらちらと見てくる。

目が合えば反らす。

めんどくせぇ…←

いやいや嘘嘘。…いや半分本当。←

『はい。カッコいいですよ。』

煩いのを除けば。←

そんな俺の心境は露知らず光先輩の顔が明るくなっていく。

いや明るいなんて物じゃない。輝いている。眩しい。←

「ヘイヘイヘーイ！俺最強！」

『「煩いです光先輩/木兎さん」』

「ごめんツッキー☆」←

ツッキー居ませんし。←

というか光先輩山口ですか、山口なんですか。←

そんなつまらないことを考えながら鞄を漁れば梱包されたチョコレートが。

…優達が言っていた鞄が四次元ポケット説、本当かも知れない…←

まあ置いておいて、そこまで元気があるなら良いだろう。

『というかよくカッコいいで復活しましたね』

言いながら見つけたチョコレートを渡す。

そりゃ欲しいって眼差しで見られたら…な?

いつもはエースと言わなければうるさ…いや面倒臭い事になるのに…←

「え?好きな奴に好きって言われて嫌な奴いねーと思うぜ?」

梱包を解きながらさらりとなんの躊躇もなく言う光先輩。

『はぁ!?』

思わず声を張り上げる。

『え、ちょ…』

軽くパニックに陥った所で思う。

俺、端から見たらキチガイみたいだ、と。←

なんとか冷静さを取り戻し問う。

『こ、光先輩、俺は男ですよ?』

様子を伺えば少し驚いていたがすぐに首をかしげる。

「ん?だってさ。」

近くに合った机に銀紙に包んだチョコレートを置き近寄って来る。

そして。

『は!?』

なんの躊躇もなくばさりとウィッグを外した。

「ほらな?」

ドヤ顔をしながらウィッグを俺の手にぽん、と置く。

『はあ…なんで分かったんですか…』

まあ、この部屋に俺と光先輩と赤葦さんしか居なくて良かったですが。と付け加える。

…言わなければまたしょぼくれて面倒臭いからな。←

「え!?あかーしはいーの!?」

突然の大声に耳を抑えながら答えた。

『ああ、大丈夫なんです。赤葦さんは知っているので。』

その途端俺が最初じゃなかったのかー!!と芝居がかった仕草で嘆く。

うるさい…

そろそろ帰らなければ主将や夜久さんが黙っちゃいない。

『んじゃそろそろ帰りますね。さような』

本当はらまで言いたかったのだが邪魔が入った。